メールドグラス‐ひょうが【メールドグラス氷河】
メール・ド・グラース氷河
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 13:19 UTC 版)
座標: 北緯45度54分48秒 東経6度56分14秒 / 北緯45.91333度 東経6.93722度


メール・ド・グラース氷河(メール・ド・グラースひょうが、仏: Mer de Glace、「氷の海」の意[1])は、フランスにある同国最大の氷河。アルプス山脈モンブラン北壁にある。長さ7km、深さ200m、容積約40億立方メートル[2]。メールドグラス氷河とも表記する[3]。
概要
標高2,400mの地点にて3本の氷河が合流し、メール・ド・グラース氷河となる。下端は標高1,400m、主な流路方向は北北西。かつてはシャモニー=モン=ブランから見ることができたが、氷河の後退により、現在では見ることができなくなっている。流速はおおよそ年速90m。氷河上部には、クーベルクル小屋という山小屋がある[4]。 シャモニーからメール・ド・グラース氷河までモンタンヴェール鉄道が観光客を運ぶ。1973年には氷河の下に延べ長さ10kmのトンネルが作られ、3kmほど下流に氷河から溶け出す水を利用するレ・ボワ水力発電所(発電量年1億1千3百万kW)が設けられている。過去140年間で温暖化のために氷河は2km後退、220m薄くなっている。
脚注
- ^ 『世界で一番美しい山岳鉄道』エクスナレッジ、2015年、69頁。ISBN 978-4-7678-2045-3。
- ^ “地球ドラマチック モンブランに挑む!~ヨーロッパアルプス最高峰との闘い~ - NHKプラス”. NHK. 2025年5月17日閲覧。
- ^ “デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年5月27日閲覧。
- ^ 『山と溪谷』2018年3月号、山と溪谷社、 103頁。
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