マンゴー (航空会社)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 04:05 UTC 版)
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設立 | 2006年10月30日 | |||
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運航停止 | 2021年7月 | |||
ハブ空港 | O・R・タンボ国際空港 | |||
焦点空港 | ケープタウン国際空港 | |||
マイレージサービス | Voyager | |||
親会社 | 南アフリカ航空 | |||
保有機材数 | 16 | |||
就航地 | 9 | |||
従業員数 | 750 | |||
外部リンク | www |
マンゴー航空は、2021年まで運航していた、ヨハネスブルグのORタンボ国際空港に拠点を置く南アフリカの格安航空会社である[1]。南アフリカ航空の子会社であった。2021年7月、資金難により、運航停止した[2]。
歴史
2006年10月30日に設立され、2006年11月15日に運航を開始した。2016年第3四半期にスターアライアンスにコネクティングパートナーとして加盟する予定でしたが、南アフリカ航空の財政状況により計画は保留された[3]。
2021年4月28日、ACSA(南アフリカ空港会社)への不払いと借金により、運航停止となった。その後、運航を再開することはなく、2022年8月、南アフリカ当局は運航ライセンスを少なくとも2年間完全に停止した[4]。
2023年9月6日、ハウテン州高等裁判所は、公営企業大臣はマンゴー航空の売却に関して30日以内に決定を下さなければならないとの判決を下した。
企業情報
所有権
南アフリカ航空が100%の株式を所有しており、完全子会社である。ただし、独自の取締役会と貸借対照表を持ち、格安航空会社として独立して運営されていた[5]。
本社
マンゴーの本社は、ハウテン州エクルフレニのORタンボ国際空港の国内線出発ターミナルの二階に所在していた[6][7]。
ビジネス動向
マンゴーのビジネスデータは、南アフリカ航空グループのデータに完全に組み込まれていた。以下の数値の一部は報道からのものである。
2018年と2019年は、南アフリカ航空がグループ業績を発表していないため、結果は発表されていない。
2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | |
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売上高 (Rm) | 1,360 | 1,942 | 2,200 | 2,300 | 2,143 | |||||
純利益(Rm) | loss | 10.9 | 13.7 | 0.3 | c. −92.8 | 39.1 | −16.1 | 12.5 | ||
乗客数(m) | 1.5 | 1.3 | 1.3 | 1.4 | 1.6 | 1.8 | 2.3 | 2.5 | 3.0 | 2.9 |
搭乗率 | 86 | 77 | 81.3 | 82.4 | 81.0 | 83.2 | ||||
従業員数 | 598 | 713 | ||||||||
機材数 | 4 | 4 | 4 | 5 | 7 | 6 | 8 | 9 | 10 | 10 |
出典 | [8][9] | [8][9][10] | [8][9] | [8][9] | [8][9] | [11] | [12] | [13] | [13][14] | [15] |
就航地
2021年の運航停止時点の就航地[16]は、南アフリカ国内7空港と、タンザニアのザンジバル国際空港に就航していた。
保有機材

2021年7月時点[17]
機種 | 運用数 | 導入期間 | 座席数 | 備考 | |
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ボーイング737-300 | 1 | 2015 | 2016 | 148 | |
1 | 2017 | 2019 | |||
ボーイング737-800 | 4 | 2006 | 2020 | 186 | |
1 | 2011 | ||||
1 | 2012 | ||||
2 | 2013 | ||||
1 | 2014 | 2021 | |||
3 | 2015 | ||||
4 | 2018 | ||||
エアバスA320-200 | 1 | 2018 | 2019 | 180 | |
合計 | 19 |
サービス
機内サービス
格安航空会社として、単一クラスの座席を高密度に配置していた。また、オンライン発券も提供した。基本的に、食べ物や飲み物は、機内購入プログラムで提供していた。
マンゴーは、機内雑誌「マンゴージュース」を提供していた。また、機内のドロップダウンテレビで視聴できる機内エンターテイメント番組「マンゴーTV」を提供していた。機内Wi-Fiも全便で有料で利用できた。Wi-Fi サービスは、地元のインターネット ブロードバンド プロバイダーである G-Connect によって提供されていた[18]。
フリークエントフライヤープログラム
南アフリカ航空のマイレージプログラムVoyager会員は、マンゴーでSAAボイジャーマイルを交換できたが、マンゴーでSAAボイジャーマイルを獲得することはできなかった。
脚注
出典
- ^ “Directory: World Airlines”. Flight International: p. 47. (2007年4月10日)
- ^ “AVIATION: Ailing Mango Airlines' fate still in doubt while state and SAA refuse to fund restructuring” (2022年5月10日). 2025年10月5日閲覧。
- ^ “Press - Star Alliance - Star Alliance”. www.staralliance.com. 2017年8月31日閲覧。
- ^ “Mango flights suspended | eNCA”. 2021年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月28日閲覧。
- ^ “Directory: World Airlines”. Flight International: p. 81. (2007年4月3日)
- ^ "Contact Us Archived 12 May 2013 at the Wayback Machine.." Mango. Retrieved on 27 December 2011. "Mezzanine Level Domestic Departure Terminal OR Tambo International Airport 1627"
- ^ "Background [リンク切れ]." Ekurhuleni. 3 (3/8). Retrieved on 30 September 2009.
- ^ a b c d e “Statement by Minister Malusi Gigaba on Mango and the South African aviation sector”. 2022年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月30日閲覧。
- ^ a b c d e “SAA Group Annual Report 2012”. 2012年12月13日閲覧。
- ^ “Mango financial results to 31 Mar 2009”. 2012年5月30日閲覧。
- ^ “SAA Group Annual Report 2013”. 2014年7月25日閲覧。
- ^ “South African Airways Group Integrated Annual Report 2014”. South African Airways (2014年). 2015年4月23日閲覧。
- ^ a b “Financial performance 'not pretty'”. Sunday Times. 2016年11月16日閲覧。
- ^ “SAA finally reveals financial state of Mango Airlines”. 24.com. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “South African Airways Group Integrated Annual Report 2017”. South African Airways (2017年). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “Mango Airlines | Affordable South African Domestic Flights” (英語). Mango Airlines | Affordable South African Domestic Flights. 2017年8月31日閲覧。
- ^ “Global Airline Guide 2017 (Part Two)”. Airliner World (November 2017): 32.
- ^ “Mango welcomes Sixth aircraft to its fleet; live on-board TV planned”. Flymangonews.co.za. 2021年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
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