ポルトガル・ウォーター・ドッグとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ポルトガル・ウォーター・ドッグの意味・解説 

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ

(ポルトガル・ウォーター・ドッグ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 18:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ポヂュギース・ウォーター・ドッグ
別名 cão de água português、cão de água algarvio
愛称 ポーティー(Portie)、PWD、ウォータードッグ(Water Dog)
原産地  ポルトガル
特徴
体重 オス 19–27 kg (42–60 lb)
メス 16–23 kg (35–50 lb)
体高 オス 50–57 cm (20–22 in)
メス 43–52 cm (17–20 in)
外被 カーリーまたはウェーブ
寿命 11-14 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

ポヂュギース・ウォーター・ドッグ(ポルトガル・ウォーター・ドッグ、英:Portuguese Water Dog)とは、ポルトガル原産の漁用犬である。別名はポーティ(英:Portie)。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ。原産国ポルトガルではカオ・デ・アグア(葡:Cão de Água)と呼ばれる。

歴史

5-8世紀頃に原産地にもたらされたウォータードッグタイプの犬が地元の犬などと交配されて出来た犬種である。海岸の地域で多く飼育されていて、漁師のサポート役として活躍していた。船から船へ泳いでメッセージを伝える伝令犬として使われたり、や悪天候の際には吠えて船同士の衝突を防いだり、網の設置を手伝ったり、魚の群れを発見して知らせたり、海に潜って魚を網へ追い込むなど、さまざまな役割を果たしていた。しかし、作業の近代化により仕事が無くなり、一時は絶滅の心配もされたが、扱いやすい気性と変わった外見からショードッグやペットとして使われるようになり、絶滅の危機を脱した。

1960年代後半にアメリカで繁殖した[1]

日本でも珍しいながらひそかな人気があり、ブリーディングも行われている。2009年度の国内登録頭数順位は136位中108位、73頭であった。

特徴

ウエーブがかったシャギーコート(むく毛)は漁師の手伝いをしていた頃の名残でライオンクリップが施される。首から胸、前足にかけて長い毛を残して整え、カットが施されるのは冷たい海水から心臓関節を守るためで、下半身のコートを全て刈ってしまうのは泳ぐ際に邪魔ならないようにするためである。又、尾先に毛の房を残しておくのは、その部分が冷えやすいので保護するという役割がある。毛は伸びやすいが抜け毛が少ない。大きめの垂れ耳、巻き気味の垂れ尾で脚は長い。毛色はチョコ、ジェット・ブラック、グリズル、ブラック・アンド・ホワイトなど。体高43-57 cm、体重16-25kgの中型犬で、性格は友好的で忠実、仕事熱心だがやや警戒心が強い。

ファースト・ドッグ

ファースト・ドッグ「ボー

オバマ米大統領一家がホワイトハウスで飼う犬、ファースト・ドッグの「ボー」(Bo)は、オスのポヂュギース・ウォーター・ドッグである。ボーは2009年4月にエドワード・ケネディ上院議員からしつけを受けた後にオバマ大統領の2人の娘に贈られた。ボーの名はミュージシャンのボー・ディドリーに因む[2]

脚注

参考文献

  • History of Zorro(ポーチュギーズ、ゾロの日々) - ウェイバックマシン(2009年5月12日アーカイブ分) - 日本に住むポーチュギーズ・ウォータードッグのブログ
  • 『犬のカタログ2004』(学研)中島眞理 監督・写真
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2007』(辰巳出版)佐草一優監修
  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2009』(辰巳出版)藤原尚太郎編・著

関連項目


「ポルトガル・ウォーター・ドッグ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポルトガル・ウォーター・ドッグ」の関連用語

ポルトガル・ウォーター・ドッグのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポルトガル・ウォーター・ドッグのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS