ポリブチレンサクシネートとは? わかりやすく解説

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ポリブチレン‐サクシネート【polybutylene succinate】

読み方:ぽりぶちれんさくしねーと

ピー‐ビー‐エスPBS


ポリブチレンサクシネート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/25 03:33 UTC 版)

ポリブチレンサクシネート
識別情報
略称 PBS
CAS登録番号 25777-14-4
ChemSpider none
特性
化学式 (C8H12O4)n
密度 1.26 g/cm3
融点

115 °C, 388 K, 239 °F

への溶解度 不溶
クロロホルムへの溶解度 溶ける
関連する物質
関連する単量体 コハク酸
ブタンジオール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ポリブチレンサクシネート(PBS)は、脂肪族ポリエステルであり、熱可塑性プラスチックの一種。

このプラスチックの特徴は生分解性を持つ点に有る。物性はポリエチレンに似ていて、これら旧来のプラスチックからの置き換え需要が期待される[1]

GsPLA または BioPBS(三菱ケミカル)のブランド名で呼ばれることもある[2]。PBSは、コハク酸ブチレンを重合単位として構成され、C8H12O4 が繰り返される。

主として石油から作られるが、植物からも合成することが可能。[3]

合成

コハク酸1,4-ブタンジオールを合成することでPBSオリゴマーを作り出す。

次に、これらのオリゴマーを真空下でエステル交換して高分子量ポリマーにする。 このプロセスには、チタン、ジルコニウム、スズ、またはゲルマニウム誘導体などの適切な触媒が必要となる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 常磐 豊 (2004). “バイオプロセスと生分解性プラスチック”. Journal of Environmental Biotechnology(環境バイオテクノロジー学会誌)Vol. 4, No. 1, 5–17. https://www.jseb.jp/wordpress/wp-content/uploads/04-01-005.pdf. 
  2. ^ 生分解性樹脂 BioPBS™(バイオPBS)”. 三菱ケミカル株式会社. 製品情報. 2022年12月23日閲覧。
  3. ^ 化学合成系生分解性プラスチック/PBS系その1”. www.gtr.co.jp. 2022年12月25日閲覧。


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