ベテスダの池とは? わかりやすく解説

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ベテスダ‐の‐いけ【ベテスダの池】

読み方:べてすだのいけ

Pool of Bethesdaパレスチナ地方古都エルサレムにある池。旧市街東エルサレム)の聖アンナ教会の庭にある池であるといわれ、新約聖書には38年間にわたり病に苦しんでいた者をイエス癒やしたと記されている。


ベトザタの池

(ベテスダの池 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 22:43 UTC 版)

ビザンチン教会のそばにあるベトザタの池の遺跡
ベトザタの池の模型図(イスラエル博物館
地図

ベトザタの池(ベトザタのいけ、英語: Pool of Bethesda)は、イスラエルエルサレム旧市街ムスリム地区にある場所で、『新約聖書』の「ヨハネによる福音書」5章に、イエスが病人を直した記述がある。長らく場所が分からなかったが、19世紀からの考古学的な調査で発見された[1]。またベトザタは口語新約聖書(1954年)、新約聖書新改訳(2003年)ではベテスダと表記される。

ヨハネ書からの引用

ヨハネによる福音書5章1節から:

1 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。2 エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。3 この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。4 彼らは、水が動くのを待っていた。それは、主の使いがときどき池に降りて来て、水が動くことがあり、水が動いたとき、真っ先に水に入る者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからである。
5 さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。6 イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。7 病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」8 イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」9 すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。その日は安息日であった。 (『新共同訳聖書』からの引用)

歴史

ベトザダの池は紀元前8世紀に雨水を貯めるために作られ、紀元前200年に拡張された。紀元前1世紀には癒しの泉「アスクレペイオン」に替えられた。

19世紀の考古学的な発見は、ドイツ人のコンラト・シック(Conrad Schick)に負うところが多い。

脚注

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関連項目

座標: 北緯31度46分53秒 東経35度14分09秒 / 北緯31.78139度 東経35.23583度 / 31.78139; 35.23583



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