プリークネスとは? わかりやすく解説

プリークネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 13:20 UTC 版)

プリークネスとは

  1. 1867年アメリカ合衆国生まれのサラブレッド鹿毛牡馬。本項で記述。
  2. プリークネスステークスの略称。

プリークネス
欧字表記 Preakness
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1867年
死没 不明
Lexington
Bay Leaf
生国 アメリカ合衆国
生産者 Woodburn farm, Kentucky
馬主 Milton H. Sanford
競走成績
生涯成績 14戦10勝?
テンプレートを表示

プリークネスPreakness1867年 - 没年不明)は、アメリカ合衆国競走馬イギリス種牡馬アメリカクラシック三冠競走の第2戦目となるプリークネスステークスに名を残す。

概要

1870年にオープンしたピムリコ競馬場で初めて開催されたステークスレース、ディナーパーティーステークス(現ディキシーステークス)に勝利するなど活躍した。ピムリコ競馬場はこれを記念して、1873年プリークネスステークスを創設した。8歳で引退しイギリスに渡り種牡馬となった。

馬名

プリークネス (Preakness) とは、ニュージャージー州の先住民族の言葉で鶉の森を意味するプラ-クア-レス (Pra-qua-les) が縮まったものとされる。馬主のサンフォード氏が所有していた2つの牧場が先住民族たちが鶉の森と呼んでいた場所にあったため、それらをプリークネスと呼んでいた。

ケンタッキー州のウッドバーン牧場の1歳馬のセリで名種牡馬レキシントンを父に持つ牡馬を最高価格となる2000ドルで買い取り、プリークネスと名付けた。

ディナーパーティーステークス

1868年サラトガ開催のあと、ニューヨーク州グランドユニオンホテルのディナーパーティーで2年後の秋に3歳馬のための大競走を創設することが話し合われ、メリーランド州ボルチモアで行われることが決定された。当時すでにピムリコというコースは存在していたが、改装し1870年にピムリコ競馬場がオープンした。ディナーパーティーでレースの概要が決まったため、ディナーパーティーステークスと名付けられた。そして迎えた第1回ディナーパーティーステークスに出走したプリークネスは不恰好な姿から荷馬車馬と笑われたが優勝した。メリーランドジョッキークラブはプリークネスを記念し、1873年にプリークネスステークスを創設した。

プリークネスはその後も走り続け、ウエストチェスターカップやマンハッタンハンデキャップに勝利、8歳ではサラトガカップで3歳年下のベルモントステークス馬スプリングボック (Springbok) との同着優勝などがあった。

競走成績

  • 1870年(3歳)
    • 1着 ディナーパーティーステークス
  • 1871年(4歳)
    • 1着 ウエストチェスターカップ、マチュリティステークス
  • 1872年(5歳)
    • 2着 ロングブランチステークス
  • 1873年(6歳)
    • 1着 マンハッタンハンデキャップ、グランドナショナルハンデキャップ、ロングブランチステークス、ジョッキークラブハンデキャップ
  • 1874年(7歳)
    • 1着 ジョッキークラブハンデキャップ
    • 2着 サラトガカップ
  • 1875年(8歳)
    • 1着 サラトガカップ、ボルチモアカップ
    • 2着 ジョッキークラブハンデキャップ
    • 3着 フォーダムハンデキャップ

引退後

1875年にイギリスに送られ、ハミルトン公爵に買われ種牡馬となった。年をとったプリークネスは気性が悪くなり、扱いにくい馬になったため癇癪をおこしたハミルトン公爵に銃で撃ち殺されてしまう。この事件を契機に動物に対するイギリスの法律が改正された。

血統

プリークネス血統(レキシントン系 / Emilius 4×4=12.50%, Sir Archy 4×5=9.38% (父内) , Diomed 5×5=6.25% (父内) , Sir Peter teazle 5×5=6.25% (母内) ) (血統表の出典)

Lexington
1850 アメリカ 鹿毛
父の父
Boston
1833 アメリカ 栗毛
Timoleon Sir Archy
Saltram Mare
Sister to Tuckahoe Balls Florizel
Alderman Mare
父の母
Alice Carneal
1836 アメリカ 鹿毛
Sarpedon Emilius
Icaria
Rowena Sumpter
Lady Grey

Bay Leaf
1853 アメリカ 鹿毛
Yorkshire
1834 イギリス 鹿毛
St Nicholas Emilius
Sea Mew
Miss Rose Tramp
Sancho Mare
母の母
Maria Black
1834 イギリス 黒鹿毛
Filho Da Puta Haphazard
Mrs Barnet
Smolensko Mare Smolensko
Sir Peter Mare F-No.9


参考文献

外部リンク


「プリークネス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プリークネス」の関連用語

プリークネスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プリークネスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプリークネス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS