ブノワ・リゴーとは? わかりやすく解説

ブノワ・リゴー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/10 02:19 UTC 版)

ブノワ・リゴー(Benoist Rigaud, ? - 1597年3月23日)は、16世紀リヨンの出版業者。ミリベル (Miribel) の出身で、現存する古文書での最古の言及は1553年の「書籍商」 (marchand libraire) としてのものである。彼の名義での出版物が確認できるのは1555年以降だが、1558年までは甥のジャン・ソグラン (Jean Saugrain) と共同で出版を行っていた。ソグランとの決裂の理由は信仰によるもので、プロテスタントに傾倒したソグランに対し、ブノワ・リゴーは一貫して王党派カトリックの立場を貫いた。

ソグランと決別した時期に近い1559年頃には、最初の妻であった印刷業者コルネイユ・ド・セットグランジュ (Corneille de Septgranges) の娘ペルネット (Pernette de Septgranges) と死別した。その後間もなく、印刷業者アントワーヌ・デュメルグ (Antoine Dumergue) の娘クロディーヌ (Claudine Dumergue) と再婚した。

ブノワ・リゴーの出版分野は非常に手広く、王令、カナール(瓦版)、文学作品など多岐に渡っていた。その印刷は下請けに出されることがしばしばで、ピエール・ルーサン、アントワーヌ・デュ・ローヌ、アンブロワーズ・デュ・ローヌ、ジャン・ピュロン、ジャック・フォール、ピエール・ロラン、クロード・モリヨンらが請け負っていた。

1568年には、アントウェルペンのピエール・ストルー (Pierre Strout) という偽りの名義でピエール・ド・ロンサールの『当代の悲惨を論ず』を出したこともあった。

1597年3月23日に没した。正確な没年齢は不明だが、かなりの高齢であったらしい。死後、事業は長男ピエール・リゴーらに引き継がれた。ピエールらは1601年頃まで「ブノワ・リゴーの後継者たち」という名義を用いていた[1]

主な子ども

リゴーの一族は18世紀までリヨン出版業界の大手として活動を続ける。なお、ブノワの最初の妻ペルネットとの間に子どもはなかったので、以下はいずれもクロディーヌとの子どもである。

  • ピエール・リゴー - ブノワの長男
  • シモン・リゴー - ピエールの弟の一人。
  • クロード・リゴー - 同上。出版業者として活動した。
  • ブノワ(2世)・リゴー - 1601年11月に逝去した。

脚注

  1. ^ 以上の経歴は、Baudrier, Bibliographie Lyonnaise, Tome 3 ; Lucien Scheler,”Une supercherie de Benoît Rigaud”, BHR, T.16, 1954. による

ブノワ・リゴー(Benoist Rigaud)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 14:32 UTC 版)

ノストラダムス関連人物の一覧」の記事における「ブノワ・リゴー(Benoist Rigaud)」の解説

リヨン出版業者活動期間1555年 - 1597年)。手広い出版事業営んでいた業者で、現存する最古の『予言集』完全版出版した一方で偽ノストラダムスたちの著作手広く出版

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