フンナガカマツカとは? わかりやすく解説

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フンナガカマツカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 01:31 UTC 版)

フンナガカマツカ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: コイ目 Cypriniformes
: コイ科 Cyprinidae
亜科 : カマツカ亜科 Gobioninae
: フンナガカマツカ属 Rhinogobio
: フンナガカマツカ R. typus
学名
Rhinogobio typus
(Bleeker, 1871)
和名
フンナガカマツカ

フンナガカマツカ[1](吻長鎌柄、中:吻鮈 、学名:Rhinogobio typus)は、コイ目コイ科カマツカ亜科に属する底生淡水魚

分布

中国大陸(長江閩江)[2]

形態

最大44cm。体は円筒形で細長い。体色は青褐色で、背面には細かい黒点が破線状に並ぶ。眼は大きい。吻は先の尖った円錐形で、著しく前方に突き出る。口は下向きにつき、逆さU字形に開く。口唇に乳頭突起はない。口ひげは眼の後端とほぼ同じかやや長い[3]

生態

河川本流の水深の浅い砂泥底や砂礫底を好み、つねに他のカマツカ類と混群を作って生活している。ユスリカの幼虫、水生昆虫などの小さな動物を中心に、藻類や有機物も食べる雑食性。繁殖期は4月下旬から5月上旬。成長は比較的遅く、2年目の冬で体長21cm、重量273-323g、3年目の冬には体長29-31cm、重量500gになる[3]

人間との関係

大型とはいえないが、個体数が多く、肉質も良いので、中国では一般的な食用魚である[3]

近似種

コウガカマツカ[1] Rhinogobio nasutus

体長20cm。黄河水系特産。フンナガカマツカに似るが、本種の方が目が小さく、体形が寸詰まりで、吻が短い。体はフンナガカマツカより側偏する[1]

トカゲカマツカ Saurogobio dabryi

最大24cmに達するが、10cmほどの個体が多い[4]。中国、朝鮮半島に分布する。体は極めて細長い。吻は尖らず、わずかに突き出る。口は前向きにつき、唇には多数の乳頭突起が発達する。繁殖期は4~6月で、浮遊卵を産む[2][5]

出典

  1. ^ a b c 『日本動物図鑑』北隆館、1947年。 
  2. ^ a b 『中国淡水魚類原色図集』農牧漁業部水産局、中国科学院水生生物研究所、上海自然博物館、1982年。 
  3. ^ a b c 长鼻麻杆吻鮈”. 中国科学院. 2023年3月12日閲覧。
  4. ^ 船钉子――蛇鮈”. 中国科学院. 2023年3月16日閲覧。
  5. ^ 『朝鮮魚類誌』朝鮮総督府水産試験場、1939年。 



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