フェルナンド2世 (ブラガンサ公)とは? わかりやすく解説

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フェルナンド2世 (ブラガンサ公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 16:00 UTC 版)

フェルナンド2世
Fernando II
第3代ブラガンサ公
在位 1478年 - 1483年

出生 1430年
ポルトガル王国
死去 1483年6月22日
ポルトガル王国エヴォラ
配偶者 レオノール・デ・メネゼス
  イザベル・デ・ヴィゼウ英語版
子女 一覧参照
家名 ブラガンサ家
父親 第2代ブラガンサ公フェルナンド1世
母親 ジョアナ・デ・カストロ
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フェルナンド2世Fernando II, Duque de Bragança, 1430年 - 1483年6月22日)は、ポルトガルの貴族、第3代ブラガンサ公。

生涯

第2代ブラガンサ公フェルナンド1世とその妻ジョアナ・デ・カストロ(1410年頃 - 1470年)の間の長男として生まれた。フェルナンドは従叔父にあたるポルトガル王アフォンソ5世に深く信頼されており、国王のモロッコ遠征にはいつも随行していた。アフォンソ5世は忠誠の見返りとして、1464年にフェルナンドをギマランイス伯爵位を与え、1475年にはギマランイス公爵に陞爵させた。フェルナンドは1478年、父の死と同時に、イベリア半島で最も裕福かつ権勢を誇る貴族家門、ブラガンサ公爵家の家督を継いだ。

アフォンソ5世はカスティーリャエンリケ4世の一人娘フアナ・ラ・ベルトラネーハを2番目の妻に迎え、イサベル1世女王の陣営との間で第二次カスティーリャ継承戦争英語版を引き起こしたが、フェルナンドはトロの戦い英語版において、王妃フアナの警護責任者を務めた。

ところが1481年、ジョアン2世が王位を継ぐと情勢が変わった。ジョアン2世は王権の強化を目指し、父王を支えてきた国内の大貴族層を滅ぼすことを決意した。大貴族の筆頭だったフェルナンドは真っ先に標的となり、1483年に謀反の罪を着せられてエヴォラで処刑された。翌1484年には、義弟のヴィゼウ公ディオゴ英語版も同様の罪を着せられ処刑されている。ブラガンサ公爵家は所領を没収され、カスティーリャに亡命することを余儀なくされた。

子女

1447年に初代ヴィラ・レアル侯爵ペドロ・デ・メネゼスの娘レオノール(1452年没)と結婚したが、子供のないまま死別した。1472年にヴィゼウ公フェルナンド王子の娘で又従妹にあたるイザベル英語版(1459年 - 1521年)と再婚し、間に6人の子供をもうけた。

  • フィリペ(1475年 - 1483年) - ギマランイス公
  • マルガリーダ(1477年頃 - 1483年)
  • ジャイメ1世(1479年 - 1532年) - ブラガンサ公
  • ディニス英語版(1481年 - 1516年) - レモス伯
  • アフォンソ(1482年 - ?)
  • カタリナ(1483年生、夭折)

脚注

参考文献

  • Nobreza de Portugal e do Brasil – Vol. II, pages 440/442. Published by Zairol Lda., Lisbon 1989.

関連項目

先代
(ギマランイス伯から陞爵)
ギマランイス公
1475年 - 1483年
次代
ジャイメ1世
先代
フェルナンド1世
ブラガンサ公
1478年 - 1483年
次代
ジャイメ1世



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