フェイクマナー

実用日本語表現辞典

フェイクマナー

いわゆる「捏造されたマナー」のこと。恣意的に作り出された偽マナーや、根拠不明の謎マナーの類い。「どこの慣習や伝統に基づいているか分からない根拠不明の礼儀作法」、「自称マナー講師が理屈をこじつけたと疑われるニセ礼儀作法」、あるいは、「伝統的な日本語の用法とは乖離して発展する真偽不明の敬語ルール」、などを指す意味で用いられる語。

たとえば、「目上の人に《了解しました》は失礼である、《承知しました》というべき」という見解があるが、これは21世紀に入ってから何となく一般に広がった俗説であり、決して伝統的な日本語の解釈に基づいているわけではないことが明らかにされている。

（2022年1月18日更新）