ファミリーワイズエラー率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 03:31 UTC 版)
統計学において、ファミリーワイズエラー率(ファミリーワイズエラーりつ、英: familywise error rate、略称: FWER)は、多重仮説検定を行う際に、全ての仮説の中で少なくとも1つの正しい帰無仮説が誤って棄却されてしまう(第一種過誤)確率である。ファミリーは帰無仮説の集合(帰無仮説族[1])のことであり、ファミリーワイズは「帰無仮説の集合ごとの」といった意味である。したがってFWERは「帰無仮説の集合ごとの第一種の過誤の確率」を意味する。Error rateは誤り率や危険率とも訳される。
- ^ 永田 靖、吉田 道弘『統計的多重比較法の基礎』サイエンティスト社、東京都、1997年。ISBN 978-4914903466。
- ^ Shaffer J.P. (1995). “Multiple hypothesis testing”. Annual Review of Psychology 46: 561-584. doi:10.1146/annurev.ps.46.020195.003021.
- ^ Hochberg Y, Tamhane AC (1987). Multiple comparison procedures. New York: Wiley
- ^ Hochberg, Yosef (1988). “A Sharper Bonferroni Procedure for Multiple Tests of Significance”. Biometrika 75 (4): 800–802. doi:10.1093/biomet/75.4.800 .
- 1 ファミリーワイズエラー率とは
- 2 ファミリーワイズエラー率の概要
- 3 同時推定と選択的推定
- 4 関連項目
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