パース・クインカンシャル図法とは? わかりやすく解説

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パース・クインカンシャル図法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 03:16 UTC 版)

パース・クインカンシャル図法
パース・クインカンシャル図法による世界地図。Peirce (1879)[1]の付図。

パース・クインカンシャル図法(パース・クインカンシャルずほう、英語: Peirce quincuncial projection)とは、地図投影法の一種で、球面を正方形に投影する、有限個の点を除き正角な図法である。1879年、アメリカ沿岸測地局(現在のアメリカ海洋大気庁国立測地測量局と沿岸測量部の前身)に在籍していたチャールズ・サンダース・パースが、シュワルツ=クリストッフェル写像英語版を基にして考案した。

投影式

まず、北半球複素平面上の単位円内となる平射図法により、球面から複素平面へ投影する。その上で、この複素平面上の

パース・クインカンシャル図法におけるテイソーの指示楕円

この図法は特異点以外の全てで正角になる。特異点は、定義域の複素平面上では±1と

平面充填を施したパース・クインカンシャル図法

この図法では球面全体が正方形の中に納まる。外周に切れ目が出来るが、繰り返し構造を持っており、連続してタイル状に並べることができる[注釈 1]。図法名にあるquincuncialサイコロの五の目のような正方形構造を指す。そのため斜軸法などを使わなくても、大陸を分断しないような形に切り抜くことなどもできる。

同様の手法を用いた図法に、この図法の横軸法であるen:Adams hemisphere-in-a-square projection、斜軸法であるen:Guyou hemisphere-in-a-square projectionがあり、その他にも正三角形en:Lee conformal world in a tetrahedron)など他の多角形に投影する図法がある。

関連項目

  • レムニスケート楕円関数英語版

脚注

注釈

  1. ^ ただし特異点の周辺では、同じものがすぐ近くに2回描かれる。

出典

参考文献




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