パリユーシャナとは? わかりやすく解説

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パリユーシャナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 17:11 UTC 版)

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パリユーシャナ[注 1]サンスクリット語: पर्यूषण paryūṣaṇaプラークリット: pajjusana)は、ジャイナ教の宗教行事のひとつで、在家信徒にとって1年でもっとも重要な宗教儀礼である[4]雨期の終わりにあたる[1]グレゴリオ暦の8-9月に行われる。

概要

パリユーシャナの期間は8日ないし10日である[5]。この期間に在家信徒は断食または節食を行う[1][5]。また期間の終わり近くに罪を告白し(pratikramaṇa)、許しを求める[5]

最終日はサンヴァットサーリー(saṃvatsārī)と呼ばれ、1年でもっとも清らかな日とされる[1]。この日にはすべての生き物を許し、逆にすべての生き物が自分を許すように願う[5]

シュヴェーターンバラ派(白衣派)とディガンバラ派(空衣派)の双方で行われるが、日付が異なり、シュヴェーターンバラ派の8日間のパリユーシャナが終わった次の日にディガンバラ派の10日間のパリユーシャナがはじまる[6]

シュヴェーターンバラ派

シュヴェーターンバラ派のパリユーシャナは8日間であり、最終日はヒンドゥー暦のバードラパダ月の白分第4日にあたる。『カルパ・スートラ』と『カーラカ物語』を唱える[7]

ディガンバラ派

ディガンバラ派のパリユーシャナは10日間であり、シュヴェーターンバラ派のパリユーシャナが終わった翌日にはじまる。在家の宗教生活における10の徳目についてムニが1日ごとに説法する[6]

脚注

注釈

  1. ^ 現代語では通常語末のaが発音されないためパリユーシャンとも。日本語では文献によってパリューシャナ[1]、パリュシャナー[2]、パリユーシャン[3]、パリューシャン[4]などさまざまに呼ばれている。本記事では基本的に中村に従うが、ユは大きく書く。

出典

  1. ^ a b c d 中村 1991, p. 416.
  2. ^ 神谷.
  3. ^ 山口 1999.
  4. ^ a b 中島 & 岩井 2006, p. 17.
  5. ^ a b c d Jaini 1979, p. 216.
  6. ^ a b 中島 & 岩井 2006, p. 18.
  7. ^ Winternitz 1933, pp. 464, 537–538.

参考文献




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