バイユー・ラフォーシュ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 00:20 UTC 版)
バイユー・ラフォーシュ | |
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ルイジアナ州ラローズにあるバイユー・ラフォーシュと湾岸内水路の交差点。(東-東南を臨む)バイユーは写真上部付近でメキシコ湾に合流する。左右に交差しているのが湾岸内水路である。アメリカ陸軍工兵隊がバイユーに水門を建設した(写真中央部)。
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Bayou Lafourche
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現地の呼称 | Bayou Lafourche |
所在 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | ルイジアナ州 |
郡 | |
特性 | |
水源 | ミシシッピ川 |
• 所在地 | ルイジアナ州ドナルドソンヴィル |
• 座標 | 北緯30度6分 西経91度0分 / 北緯30.100度 西経91.000度 |
河口・合流先 | メキシコ湾 |
• 所在地
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ティンバリア湾とカミナダ湾の間 |
• 座標
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北緯29度 西経90度 / 北緯29度 西経90度 |
延長 | 106マイル (171 km) |
流域 | |
主な都市 |
バイユー・ラフォーシュ(Bayou Lafourche)は、米国ルイジアナ州南東のバイユーである。ドナルドソンヴィルのミシシッピ川が流れる付近に端を発し、アセンション郡、アサンプション郡、ラフォーシュ郡を流れ、メキシコ湾に到達する。総延長は106マイル(171キロメートル)であり、「世界一長いメインストリート」とも呼ばれる[1]。
今日、30万人以上のルイジアナ州の周辺住民が、このバイユーを水源とする飲料水に依存している[2]。ラフォーシュ(Lafourche)という名前は、フランス語で「分岐点(英語でthe fork)」を意味し、ミシシッピ川から分岐して多量の水が流れ込む様子を例えた表現である[1]。以前はドナルドソンヴィルでミシシッピ川から分岐する形となっていたが、1905年にダムの建設によってせき止められた[3]。ダムはルイジアナ州中部の広大な湿地帯維持に必要な養分と水の補給を遮断する結果となり、かつて豊富な水が流れていたバイユーを淀んだ溝に変えてしまった[4]。
現在、ドナルドソンヴィルでミシシッピ川からバイユー・ラフォーシュへの水の流入を増やすことでバイユーの復活をさせ、バイユー下流の土地の急速な喪失を食い止める長期プロジェクトが進められている[5][6]。計画では、水の放出を規制するために、制御構造を使用することになっている。
脚注
- ^ a b “Bayou Info”. Friends Of Bayou Lafourche. 2025年7月28日閲覧。
- ^ “The Bayou that connects us all”. Bayou Lafourche Fresh Water District. 2025年7月29日閲覧。
- ^ Martin Reuss (2004年6月2日). Designing the Bayous: The Control of Water in the Atchafalaya Basin, 1800-1995. Texas A&M University Press. pp. 90–. ISBN 978-1-60344-632-7
- ^ Louisiana Department of Culture, Recreation and Tourism. “Bayou Lafourche Historical Marker”. 2025年7月28日閲覧。
- ^ “Mississippi River Reintroduction Into Bayou Lafourche (Deauthorized) (BA-25b)”. Louisiana Coastal Wetlands Planning Protection and Restoration Act Program. 2014年7月18日閲覧。
- ^ W.J. Mitsch (2005年12月23日). Wetland Creation, Restoration, and Conservation: The State of Science. Newnes. pp. 256–. ISBN 978-0-08-093126-5
外部リンク
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