バイハク史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > バイハク史の意味・解説 

バイハク史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 08:09 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

バイハク史 (ペルシア語: تاریخ بیهق‎) は、12世紀アブー・アル=ハサン・バイハキーによってペルシア語で著された、バイハク(現サブゼヴァール)英語版歴史についての書である[1]

内容

『バイハク史』は、ムアイヤド・アル=ダウラ・アイアパ(1174年没)の統治時代に著されたとされるが、献呈先は居なかった[2]。内容の多くをバイハクで活動した著名な人物の人名辞典が占める[3]。また、『バイハク史』には、ガズナ朝期、セルジューク朝期のイラン東部についての貴重な情報が記録されている。現在では散逸した古い史料を元に著された点が、本書の最も重要な側面である。著者のアブー・アル=ハサン・バイハキー(イブン・フンドゥク)によると、『バイハク史』は彼以前に書かれたバイハク地方の歴史書と、アル=ハーキム・ニーシャープーリー英語版の『ニーシャープールの歴史』を利用したという。[4]彼はまた、アブー・アル=ファドル・バイハキーの『バイハキー史』についても記述しており、『バイハキー史』は30巻構成であるが、彼はそのすべてを見たことは無く、一部をサラフスとニーシャープールで見たのみであるという。[5]

校訂本

1895年、シャルル・ピエール・アンリ・リュー英語版Supplement to the Catalogue of Persian MSS. in the British Museum の中で内容を検討した。1938年には、アフマド・バフマンヤールが校訂本を出版し、ムハンマド・カズウィーニーによる序説を掲載した。[4]

  • Ahmad Bahmanyâr (éd.), Târîkh-i Bayhaq, Téhéran, 1929.
  • Husaini, Quari Sayyid Kalimullah (ed.), Kitāb-i Tārīkh-i Bayhaq, Haydarabad, 1968.

脚注

関連文献

  • Bosworth, C. Edmund (2010). “Historical Information from Ibn Funduq's Tarikh-i Bayhaq (563/1167–68)”. Iran: Journal of the British Institute of Persian Studies 48 (1): 81–106. doi:10.1080/05786967.2010.11864775. 
  • J. Aubin, “L’aristocratie urbaine dans l’Iran seldjukide: l’exemple de Sabzvâr,” P. Gallais and Y. Riou, eds., Mélanges offerts à René Crozet. Poitiers: Société d'Études Médiévales, 1966, pp. 323-332.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  バイハク史のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バイハク史」の関連用語

バイハク史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バイハク史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバイハク史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS