ハヴユーエヴァーラヴドアウーマンとは? わかりやすく解説

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ハヴ・ユー・エヴァー・ラヴド・ア・ウーマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 16:56 UTC 版)

「Have You Ever Loved A Woman」
フレディ・キングシングル
A面 You've Got To Love Her With A Feeling
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 [1]
ジャンル ブルース
時間
レーベル フェデラル
作詞・作曲 ビリー・マイルズ
フレディ・キング シングル 年表
Country Boy
(1956年)
Have You Ever Loved A Woman
(1960年)
Hide Away
(1961年)
ミュージックビデオ
Have You Ever Loved A Woman - YouTube
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ハヴ・ユー・エヴァー・ラヴド・ア・ウーマン」(「Have You Ever Loved A Woman」)は、ソングライターで歌手のビリー・マイルズが作詞作曲し、アメリカ合衆国のブルース・アーティスト、フレディ・キングが最初にレコーディングした楽曲である。1960年にレコーディングされ、同年フェデラル・レコードからシングル・リリースとなった。

概要

12小節のスロー・ブルースで、キーはDbメジャーである。キングのリード・ボーカルとギターにベース、ドラムス、ピアノの3人がサポートするシンプルな編成での演奏となっている。歌詞のヴァースは3つで、ボーカルから入り2つ目のヴァースの後にキングの12小節のギター・ソロが入る。アウトテイクで、冒頭に4小節のギター・ソロから入るものも存在する。(ベア・ファミリー盤コンピレーション『Taking Care Of Business (1956-1973)』収録[2]。)

キングは、1956年にシカゴの零細レーベル、エルビーからデビュー・シングル「Country Boy」をリリースしたもののヒットには繋がらなかった。4年後の1960年、キング・レコード傘下のフェデラルと契約し、最初にリリースしたのがシングル「You've Got To Love Her With A Feeling」であった。この曲は、そのB面としてリリースされている[3][4]。「You've Got To Love Her With A Feeling」はBillboard Hot 100の93位を記録したが、この曲についてはチャート入りはしていない[5]

レコーディング・メンバー

レコーディング・セッションは1960年8月26日にキング/フェデラルが拠点を置くオハイオ州シンシナティにて行なわれている[6]

[1]

キング本人の再演

キングにとって最後のスタジオ作品となった1975年の『Larger Than Life』(RSO)で彼はこの曲を再演している[7]

またライヴ演奏については、1972年の『"Live Performance" Part One』(Python) [8]、『Live In Antibes 1974』(France's Concert) [9]、『I'm Tore Down - Live In Texas』(Indigo Delux) [10]などで聴くことができる。

エリック・クラプトンのバージョン

「ハヴ・ユー・エヴァー・ラヴド・ア・ウーマン」は、後にイギリスのギタリスト/歌手のエリック・クラプトンのレパートリーとなり、彼は何度かこの曲をレコーディングしている。

彼のスタジオ・バージョンは、デレク・アンド・ザ・ドミノスの1970年のアルバム『いとしのレイラ』に収録された。ここでこの曲は「愛の経験」という邦題が付けられ、以後彼のバージョンは通常この名称で呼ばれている[11]。デレク・アンド・ザ・ドミノスによるライヴ・バージョンは、『In Concert』(1973年)に収録された。

これより前となるクラプトンの最初の演奏と思われるのが彼がジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズのメンバーだった1965年のライヴで、これは1977年にアルバム『Primal Solos』でリリースとなっている。

クラプトンのソロ名義では、『E.C. Was Here (邦題:エリック・クラプトン・ライヴ)』(1975年)、『ジャスト・ワン・ナイト〜エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館〜』(1980年、「Ramblin' On My Mind」とのメドレー形式)、『24ナイツ』(1991年)、『Live in Hyde Park』(1997年)、『ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー〜ベスト・ライヴ』(2002年)、『Crossroads Guitar Festival 2004』(2004年)でライヴ演奏を聴くことができる[12]

クラプトンのバージョンは、キングよりもキーが半音低いCメジャーで演奏されている。曲の構成は冒頭にギター・ソロあるところ以外はキングのオリジナル・バージョンとほぼ同じだが、2ヴァース後のギター・ソロは、デュエイン・オールマンとクラプトンが24小節ずつ弾いているので長くなっている。

歌詞

親友の彼女を愛してしまった男の苦悩を歌ったブルースである。

女性を愛したことがあるか?
苦しくて震えるような愛を (x2)
そうその彼女は
他の男の名前を口にしているんだ

でも彼女を愛してしまった
それは恥ずべきいけないことだと知りながら (x2)
そう、そしてその彼女は
一番の親友の女なのさ

女性を愛したことがあるか?
彼女を放っておくことができないんだ (x2)
でも心の奥底どこかで
親友の家庭を壊すことはできないと思っているんだ

[13]

主なカバー・バージョン

主なカバー・バージョンは以下の通りである:

アーティスト名 収録アルバム 備考
1965年 グレアム・ボンド・オーガニゼーション 『There's a Bond Between Us』
1987年 リトル・ミルトン 『Movin' To The Country』
1994年 ヴァン・モリソン 『A Night in San Francisco』 ブルース・メドレーの中の1曲
1996年 トゥトゥ・ジョーンズ 『Blue Texas Soul』
2017年 ベニー・ターナー 『My Brother's Blues』
2019年 フリートウッド・マック 『Before the Beginning - 1968-1970 Live & Demo Sessions』 1968年のレコーディング

[14]

脚注

  1. ^ a b Les Fancount; Bob McGrath (2006). The Blues Discography 1943-1970: The Classic Years. Eyeball Productions. p. 352. ISBN 978-0-968-64457-7 
  2. ^ Freddie King – Taking Care Of Business (1956-1973)”. Discogs. 2025年11月8日閲覧。
  3. ^ Record Details-Freddy King”. 45cat. 2025年11月7日閲覧。
  4. ^ Freddy King – You've Got To Love Her With A Feeling / Have You Ever Loved A Woman”. Discogs. 2025年11月7日閲覧。
  5. ^ Explore-Freddy King”. Billboard. 2025年11月7日閲覧。
  6. ^ Freddie King フレディ・キング”. BLUESFAN.jp. 2025年11月7日閲覧。
  7. ^ Freddie King – Larger Than Life”. Discogs. 2025年11月7日閲覧。
  8. ^ Freddy King – "Live Performance" Part One”. Discogs. 2025年11月7日閲覧。
  9. ^ Freddy King – Live In Antibes 1974”. Discogs. 2025年11月7日閲覧。
  10. ^ Freddie King – I'm Tore Down - Live In Texas”. Discogs. 2025年11月7日閲覧。
  11. ^ いとしのレイラ-デレク・アンド・ドミノス”. Universal Music Japan. 2025年11月7日閲覧。
  12. ^ Eric Clapton: 'Have You Ever Loved a Woman' – Appears on”. AllMusic. 2025年11月7日閲覧。
  13. ^ Have You Ever Loved A Woman - Freddy King”. Genius. 2025年11月7日閲覧。
  14. ^ Original: Have You Ever Loved a Woman by Freddy King”. SecondHandSongs. 2025年11月8日閲覧。



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