ハインリヒ2世 (ライン宮中伯)とは? わかりやすく解説

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ハインリヒ2世 (ライン宮中伯)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/19 09:20 UTC 版)

ハインリヒ2世
Heinrich II.
ライン宮中伯
マリア・ラーハ修道院にあるハインリヒ2世の墓
在位 1085/7年 - 1095年

出生 1050年
死去 1095年10月23日
配偶者 アーデルハイト・フォン・ヴァイマール=オーラミュンデ
子女 (養子)ジークフリート1世
家名 アルデンヌ=ルクセンブルク家
父親 ディートリヒ・フォン・モーゼル
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ハインリヒ2世(Heinrich II. von Laach, 1050年頃 - 1095年10月23日[1])は、アルデンヌ=ルクセンブルク家出身のライン宮中伯(在位:1085/7年 - 1095年)。

出自

ハインリヒ2世はおそらくモーゼルガウ伯フリードリヒの孫で、神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世の妃クニグンデの甥の息子にあたると考えられている。ハインリヒの父親とされるディートリヒはモーゼルガウ伯フリードリヒの5男で、他の兄弟が記録に残されているのと対照的に、1012年と1057年に生存していたということしか分かっていない。ハインリヒはラーハー湖の南側の地域を相続し、その東岸にラーハ城を建設した。そのため、ハインリヒ・フォン・ラーハと言われる。

ハインリヒはマイエンガウおよびエンガースガウの伯であった。1080年にローマ王ハインリヒ4世と対立王ルドルフ・フォン・ラインフェルデンとの間で起こったエルスターの戦いにおいては、(従兄ヘルマン・フォン・ザルム以外の)他のルクセンブルク家親族と同様にハインリヒ4世側について戦った。また、ハインリヒは、対立王ヘルマン・フォン・ザルムとの争いにおいても、ハインリヒ4世を支持した。

宮中伯

最後のエッツォ家出身のロタリンギア宮中伯ヘルマン2世が死去した後、ハインリヒは1085年にヘルマン2世の寡婦であったアーデルハイト(ヴァイマール=オーラミュンデ伯オットー1世の娘)と結婚した。アーデルハイトは持参金として宮中伯領をハインリヒにもたらした。宮中伯領の中心は南に移動し、ハインリヒ2世は「ライン宮中伯」と名乗った最初の宮中伯となった。1090年、ハインリヒはイタリアにいるハインリヒ4世の摂政となった。

後継者

アーデルハイトは最初にアスカニア家のバレンシュテット伯アーダルベルト2世と結婚していた。ハインリヒはアーデルハイトの初婚の息子ジークフリート1世を養子とした。ジークフリート1世はハインリヒの死後の1099年にライン宮中伯位を継承した。

脚注

  1. ^ Landeshauptarchiv Koblenz, Best. 128 Nr. 1279, Liber monasterii B. Mariae Virginis, S. 138v: X. kal(endas) novembris, Dominus henricus comes palatinus fundator huius loci....
    J. Wegeler (Herausgeber): Kalendarium defunctorum monasterii beatae Mariae in Lacu. In: Annalen des Historischen Vereins für den Niederrhein insbesondere das alte Erzdiöcese Köln. Band 26/27, 1874, S. 299.

参考文献

先代
ヘルマン2世
ライン宮中伯
1085年 - 1095年
次代
ジークフリート1世



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