ハイヤー・アンド・ハイヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 21:33 UTC 版)
「ハイヤー・アンド・ハイヤー」 | ||||
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ジャッキー・ウィルソン の シングル | ||||
初出アルバム『Higher and Higher』 | ||||
B面 | I'm the One to Do It | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
録音 | シカゴ、コロムビア・スタジオ(1967年7月6日) | |||
ジャンル | ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | ブランズウィック・レコード | |||
作詞・作曲 | カール・スミス、レイナード・マイナー、ゲイリー・ジャクソン | |||
プロデュース | カール・デイヴィス | |||
チャート最高順位 | ||||
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ジャッキー・ウィルソン シングル 年表 | ||||
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「ハイヤー・アンド・ハイヤー」((Your Love Keeps Lifting Me) Higher and Higher)は、ジャッキー・ウィルソンが1967年に発表した楽曲。ビルボードのR&Bチャートで1位を記録した。リタ・クーリッジのカバー・バージョンでも知られる。
概要
チェス・レコードの専属ソングライター兼プロデューサーのカール・スミスとレイナード・マイナーは1967年にザ・デルズのために本作を書いた。録音は行われたが、すぐにはレコードはリリースされなかった。ゲイリー・ジャクソンが曲にいくつか変更 を加え、ブランズウィック・レコードのプロデューサーのカール・デイヴィスに渡した。ジャッキー・ウィルソンが吹き込むことが決まり、モータウンのハウスバンドである "ファンク・ブラザーズ" のメンバーが演奏を務めることになった。デイヴィスは次のように語る。「連中は週末になるとデトロイトからやって来たものだよ。バンに楽器を積み込んで。シカゴに来ると私は彼らに2倍のギャラを払った。もちろん現金でだ」[2]
1967年7月6日、ジェームス・ジェマーソン(ベース)、ロジャー・ホワイト(ギター)、リチャード・アレン(ドラムス)、ジョニー・グリフィス(キーボード)、マイク・テリー(バリトン・サックス)ら腕利きのミュージシャンがコロムビア・スタジオに集められた[2][3]。モータウンのセッション・シンガー・グループのジ・アンダンテズからはジャッキー・ヒックスとマーレン・バロウが参加した。その二人とパット・ルイスがバッキング・ボーカルを担当した[4]。
デイヴィスによれば、ウィルソンは初めソウル・バラードのように歌った。「私はそれじゃぜんぜん駄目だと言った。パーカッションといっしょにジャンプするんだと。もしそのように歌いたくないというのなら、私が自分で声を吹き込んで100万枚でもレコード売ってやる、と言ってやった」。ウィルソンはデイヴィスのアドバイスを受け入れ、1回のテイクでボーカルを終了させた[5]。
同月にシングルとして発売され[1]、ビルボード・Hot 100で6位を、R&Bチャートでは1位を記録した。1967年のビルボード年間チャートでは53位を記録した。
カバー・バージョン
- ザ・デルズ - 1968年のアルバム『There Is』に収録[6]。
- オーティス・レディング - 没後に発表されたアルバム『Love Man』(1969年)に収録。
- ジーン・ピットニー - 1972年のアルバム『New Sounds of Gene Pitney』に収録。
- ベット・ミドラー - 1973年のアルバム『Bette Midler』に収録。
- ジェフ・マルダー - 1975年のアルバム『Is Having A Wonderful Time』に収録。
- リタ・クーリッジ - 1977年のシングル。ビルボード・Hot 100で2位、カナダで1位を記録した。
- リシャール・アントニー - 1977年のアルバム『Non Stop...』に収録。フランス語詞。タイトルは「Pourquoi chercher ailleurs」。
脚注
- ^ a b 45cat - Jackie Wilson - (Your Love Keeps Lifting Me) Higher And Higher / I'm The One To Do It - Brunswick - USA - 55336
- ^ a b “Jackie Wilson”. Russ & Gary's "The Best Years of Music" (2010年5月9日). 2025年6月11日閲覧。
- ^ Williams, Richard (2008年12月). “Obituary: Mike Terry”. The Guardian
- ^ “The Andantes”. Doo Wop Blog. 2025年6月11日閲覧。
- ^ “Jackie Wilson on Columbia Records”. 2009年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月30日閲覧。
- ^ There-Is - Discogs
先代 ウィルソン・ピケット 「ファンキー・ブロードウェイ」 |
Hot Rhythm & Blues Singles ナンバーワンシングル 1967年10月7日(1週) |
次代 サム&デイヴ 「ソウル・マン」 |
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