ド・モーリー男爵とは? わかりやすく解説

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ド・モーリー男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 17:43 UTC 版)

ド・モーリー男爵
Baron de Mauley

紋章記述

Arms:Gules a Chevron between three Combs Argent.Crest:Out of a Ducal Coronet Or three Arrows points downwards one in pale and two in saltire entwined at the intersection by a Snake proper.Supporters:Dexter: a Lion reguardant proper; Sinister: a Bull Sable armed unguled tufted and ducally gorged Or
創設時期 1838年7月10日
創設者 ヴィクトリア
貴族 連合王国貴族
初代 初代男爵ウィリアム・ポンソンビー英語版
現所有者 7代男爵ルパート・ポンソンビー英語版
推定相続人 ジョージ・ポンソンビー閣下
相続資格 初代男爵の嫡出直系男子
付随称号 なし
現況 存続
モットー 王と法と民のために
(Pro Rege Lege Grege)

ド・モーリー男爵: Baron de Mauley)は、イギリスの男爵貴族連合王国貴族爵位。べスバラ伯爵家の分流で、自由党の政治家ウィリアム・ポンソンビーが1838年に叙されたことに始まる。

歴史

初代男爵とその兄弟を抱くベスバラ伯爵夫人ヘンリエッタ

第3代ベスバラ伯爵フレデリック・ポンソンビーの三男ウィリアム・ポンソンビー英語版(1787-1855)ホイッグ党の政治家として活動し、プール及びネアズボロ選挙区英語版選出の庶民院議員を務めた。[1][2]彼は1838年7月10日連合王国貴族としてドーセット州カンフォードのド・モーリー男爵(Baron de Mauley, of Canford in the County of Dorset)に叙されたが、これが男爵家の嚆矢であった[2][3][4]

なお、爵位名は初代男爵の妻バーバラ・アシュリー=クーパーが旧家モーリー男爵家(Baron Mauley)の子孫であり、かつ休止した爵位の共同相続人であったことに因む[4]

その後も初代男爵の系統で爵位は相続されたが、3代男爵ウィリアム(1843-1918)が男子なく没すると、爵位は弟のモーリスが継承した[2]

4代男爵モーリス(1846-1945)聖職者で、ウォンテージ司教代理(Vicar of Wantage)やブリストル大聖堂律修司祭(Hon Canon, Bristol Cathedral)を務めた[2][4]

その孫にあたる6代男爵ジェラルド(1921-2002)が男子なく2002年に没したため、爵位は甥のルパートが継承した[2]

7代男爵ルパート(1957-)保守党の政治家で、1999年貴族院法制定以降も貴族院に籍を置く92人の世襲貴族の一人である。彼は現職の主馬頭を務めるとともに、2023年現在の男爵家現当主である[2]

ド・モーリー男爵(1838年)

  • 初代ド・モーリー男爵ウィリアム・フランシス・スペンサー・ポンソンビー英語版 (1787–1855)
  • 第2代ド・モーリー男爵チャールズ・フレデリック・アシュリー・クーパー・ポンソンビー(1815–1896)
  • 第3代ド・モーリー男爵ウィリアム・アシュリー・ウェッブ・ポンソンビー(1843–1918)
  • 第4代ド・モーリー男爵モーリス・ジョン・ジョージ・ポンソンビー (1846–1945)
  • 第5代ド・モーリー男爵ハバート・ウィリアム・ポンソンビー (1878–1962)
  • 第6代ド・モーリー男爵ジェラルド・ジョン・ポンソンビー (1921–2002)
  • 第7代ド・モーリー男爵ルパート・チャールズ・ポンソンビー英語版 (1957-)

推定相続人は、現当主の弟であるアシュリー・ジョージ・ポンソンビー(1959-)閣下。

系図

脚注

  1. ^ Legg, Rodney (2005). The Book of Poole: Harbour and Town. Halsgrove. p. 55. ISBN 1841144118 
  2. ^ a b c d e f de Mauley, Baron (UK, 1838)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年1月11日閲覧。
  3. ^ No.19629”. The Gazette 26 June 1838. 2020年1月11日閲覧。
  4. ^ a b c Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc. Wellesley College Library. London, Dean. (1921). https://archive.org/details/debrettspeeraget00unse 

関連項目




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