トライアンフ・サンダーバード (2009年)
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2010年式トライアンフ・サンダーバード
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製造者 | トライアンフ |
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製造期間 | 2009– |
種別 | クルーザー |
エンジン | 1,597 cc (97 cu in)ないし1,699 cc (104 cu in) DOHC、8-valve、4ストロークパラレルツイン |
ボア / ストローク | 1,600 cc: 103.8 mm × 94.3 mm (4.09 in × 3.71 in) 1,700 cc: 107.1 mm × 94.3 mm (4.22 in × 3.71 in) |
最大出力 | 1,600 cc: 85 bhp (63 kW; 86 PS) @ 4,850 rpm[1] 1,700 cc: コマンダー: 94 PS (93 bhp; 69 kW) ストーム: 97 bhp (98 PS; 72 kW) @ 5,200 rpm[2] |
最大トルク | 1,600 cc: 108 ft⋅lbf (146 N⋅m) @ 2,750 rpm[1] 1,700 cc: コマンダー: 151 N⋅m (111 ft⋅lbf) ストーム: 115 ft⋅lbf (156 N⋅m) @ 2,950 rpm[2] |
トランスミッション | 6速ベルトドライブ |
サスペンション | 前: 47 mm ショーワ製フォーク 後: 2本サス |
ブレーキ | 前t: 310 mm フローティング・ダブルディスク、ニッシン4ピストン固定キャリパー 後: 310 mm シングル固定ディスク、ブレンボ2ピストンフローティングキャリパー ABS(オプション) |
タイヤ | 前: 120/70 R19 後: 200/50 R17 |
ホイールベース | 1,615 mm (63.6 in) |
寸法 | L: 2,340 mm (92.1 in) W: 880 mm (34.6 in)(ハンドル幅) H: 1,120 mm (44.1 in) |
シート高 | 700 mm (27.6 in) |
車重 | 339 kg (747 lb) (車両重量) |
燃料容量 | 22 L (4.8 imp gal; 5.8 US gal) |
2009年以降のトライアンフ・サンダーバード(Triumph Thunderbird)は、イギリスのイングランド、ヒンクリーのトライアンフが製造している大排気量並列2気筒のクルーザータイプのオートバイのシリーズ[3]。2016年以降、このモデルは1.6 l (98 cu in)と1.7 l (104 cu in)の「コマンダー」と「ストーム」の2タイプが提供されている。
2009年のサンダーバードは、1960年代なかばに警察用に生産されたシングルキャブレターで650cc2気筒のボンネビルや、3気筒の885ccオートバイなどの何車種かのサンダーバードの5年ぶりの復活だった。以前の最後のモデルはサンダーバードスポーツで、2004年まで製造さていた。
設計

サンダーバードは、200/50 R17という太いリアタイヤを装備したクルーザー。 カリフォルニア州のティム・プレンティスがデザインを担当した[3][4]。DOHC8バルブ並列2気筒はエンジン2本のバランスシャフトと、V型2気筒のサウンドとフィーリングを模した270度クランクを備えていた。1,597 cc (97.5 cu in)エンジンは、もともとモジュール式、つまりトライアンフ・ロケットIIIのエンジンの「3分の2」になる予定だったが、4年間の開発期間の結果、共通する部品はバルブだけとなった。最大出力85 bhp (63 kW; 86 PS)と最大トルク108 lb⋅ft (146 N⋅m)を発揮する[3]。このエンジンは燃焼を改善するために気筒あたり2本の点火プラグを備え、これによって低燃費、きれいな排気ガスとより多くの出力が得られた。フロントブレーキは4ピストンキャリパーのダブルディスクで、リアブレーキは2ピストンキャリパーのシングルディスクとされ、オプションでABSが用意された[5]。タイヤはベルトドライブで駆動される[6]。
2011年、派生モデルのサンダーバードストームが、以前はオプションだった1,699 cc (103.7 cu in)エンジンを標準装備とし、2灯ヘッドライトとクロームパーツではなくいくつもの黒塗りパーツを装備して発売された[7]。
評価
2009年5月の『Motorcycle News』誌のロードテストでは[8]、このバイクは優れた性能を示し、ハンドリングとブレーキ性能は同等のアメリカ製や日本製のクルーザーモデルと比べて大幅に優れていることが明らかになった。2009年と2010年には、アメリカのオートバイ雑誌『Cycle World』が毎年恒例の「ベスト・バイク10選」でサンダーバードを「ベスト・クルーザー」に選出した[9]。
派生モデル
- トライアンフ・サンダーバード(1,597cc、2009年以降)[10]
- トライアンフ・サンダーバード「ストーム」(1,699cc、2011年以降)[10]
- トライアンフ・サンダーバード「コマンダー」(1,699cc、2016年以降)
脚注
- ^ a b “Triumph Thunderbird Specifications”. Triumph Motorcycles Ltd. 2011年9月14日閲覧。
- ^ a b “Triumph Thunderbird Storm Specifications”. Triumph Motorcycles Ltd. 2011年9月14日閲覧。
- ^ a b c Ash, Kevin (2009年5月22日). “Triumph Thunderbird review”. The Daily Telegraph. オリジナルの2009年5月24日時点におけるアーカイブ。 2009年5月23日閲覧。
- ^ Winfield, Barry (October 2009), “2-wheel lowdown”, Autoweek 59 (20): 40, {{:en:ProQuest|218931195}}
- ^ “Thunderbird 1600”. 2008年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月4日閲覧。
- ^ “First pics: 2009 Triumph Thunderbird 1600”. 2008年9月6日閲覧。
- ^ Siahaan, Troy (2011年2月8日). “2011 Triumph Thunderbird Storm Review”. Motorcycle.com. 2011年6月17日閲覧。
- ^ “First ride: Triumph Thunderbird”. Motorcycle News. (2009年5月14日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “2010 Ten Best Bikes Best Cruiser: Triumph Thunderbird 1600”. Cycle World. (July 2010). ISSN 0011-4286 .
- ^ a b “TRIUMPH THUNDERBIRD 1700 STORM (2011-on) Review”. 2025年5月31日閲覧。
外部リンク
- Triumph Thunderbird at Triumph Motorcycles
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