トライアンフ・サンダーバード_(2009年)とは? わかりやすく解説

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トライアンフ・サンダーバード (2009年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 10:52 UTC 版)

トライアンフ・サンダーバード
2010年式トライアンフ・サンダーバード
製造者 トライアンフ
製造期間 2009–
種別 クルーザー
エンジン 1,597 cc (97 cu in)ないし1,699 cc (104 cu in) DOHC、8-valve、4ストロークパラレルツイン
ボア / ストローク 1,600 cc: 103.8 mm × 94.3 mm (4.09 in × 3.71 in)
1,700 cc: 107.1 mm × 94.3 mm (4.22 in × 3.71 in)
最大出力 1,600 cc: 85 bhp (63 kW; 86 PS) @ 4,850 rpm[1]
1,700 cc:
コマンダー: 94 PS (93 bhp; 69 kW)
ストーム: 97 bhp (98 PS; 72 kW) @ 5,200 rpm[2]
最大トルク 1,600 cc: 108 ft⋅lbf (146 N⋅m) @ 2,750 rpm[1]
1,700 cc:
コマンダー: 151 N⋅m (111 ft⋅lbf)
ストーム: 115 ft⋅lbf (156 N⋅m) @ 2,950 rpm[2]
トランスミッション 6速ベルトドライブ
サスペンション 前: 47 mm ショーワ製フォーク
後: 2本サス
ブレーキ 前t: 310 mm フローティング・ダブルディスク、ニッシン4ピストン固定キャリパー
後: 310 mm シングル固定ディスク、ブレンボ2ピストンフローティングキャリパー
ABS(オプション)
タイヤ 前: 120/70 R19
後: 200/50 R17
ホイールベース 1,615 mm (63.6 in)
寸法 L: 2,340 mm (92.1 in)
W: 880 mm (34.6 in)(ハンドル幅)
H: 1,120 mm (44.1 in)
シート高 700 mm (27.6 in)
車重 339 kg (747 lb) (車両重量)
燃料容量 22 L (4.8 imp gal; 5.8 US gal)

2009年以降のトライアンフ・サンダーバード(Triumph Thunderbird)は、イギリスのイングランド、ヒンクリートライアンフが製造している大排気量並列2気筒のクルーザータイプのオートバイのシリーズ[3]。2016年以降、このモデルは1.6 l (98 cu in)と1.7 l (104 cu in)の「コマンダー」と「ストーム」の2タイプが提供されている。

2009年のサンダーバードは、1960年代なかばに警察用に生産されたシングルキャブレターで650cc2気筒のボンネビルや、3気筒の885ccオートバイなどの何車種かのサンダーバードの5年ぶりの復活だった。以前の最後のモデルはサンダーバードスポーツで、2004年まで製造さていた。

設計

2011年式トライアンフ・サンダーバードストーム

サンダーバードは、200/50 R17という太いリアタイヤを装備したクルーザーカリフォルニア州ティム・プレンティス英語版デザイン英語版を担当した[3][4]DOHC8バルブ並列2気筒はエンジン2本のバランスシャフトと、V型2気筒のサウンドとフィーリングを模した270度クランクを備えていた。1,597 cc (97.5 cu in)エンジンは、もともとモジュール式、つまりトライアンフ・ロケットIII英語版のエンジンの「3分の2」になる予定だったが、4年間の開発期間の結果、共通する部品はバルブだけとなった。最大出力85 bhp (63 kW; 86 PS)と最大トルク108 lb⋅ft (146 N⋅m)を発揮する[3]。このエンジンは燃焼を改善するために気筒あたり2本の点火プラグを備え、これによって低燃費、きれいな排気ガスとより多くの出力が得られた。フロントブレーキは4ピストンキャリパーのダブルディスクで、リアブレーキは2ピストンキャリパーのシングルディスクとされ、オプションでABSが用意された[5]。タイヤはベルトドライブで駆動される[6]

2011年、派生モデルのサンダーバードストームが、以前はオプションだった1,699 cc (103.7 cu in)エンジンを標準装備とし、2灯ヘッドライトとクロームパーツではなくいくつもの黒塗りパーツを装備して発売された[7]

評価

2009年5月の『Motorcycle News』誌のロードテストでは[8]、このバイクは優れた性能を示し、ハンドリングとブレーキ性能は同等のアメリカ製や日本製のクルーザーモデルと比べて大幅に優れていることが明らかになった。2009年と2010年には、アメリカのオートバイ雑誌『Cycle World』が毎年恒例の「ベスト・バイク10選」でサンダーバードを「ベスト・クルーザー」に選出した[9]

派生モデル

  • トライアンフ・サンダーバード(1,597cc、2009年以降)[10]
  • トライアンフ・サンダーバード「ストーム」(1,699cc、2011年以降)[10]
  • トライアンフ・サンダーバード「コマンダー」(1,699cc、2016年以降)

脚注

  1. ^ a b Triumph Thunderbird Specifications”. Triumph Motorcycles Ltd. 2011年9月14日閲覧。
  2. ^ a b Triumph Thunderbird Storm Specifications”. Triumph Motorcycles Ltd. 2011年9月14日閲覧。
  3. ^ a b c Ash, Kevin (2009年5月22日). “Triumph Thunderbird review”. The Daily Telegraph. オリジナルの2009年5月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090524200708/http://www.telegraph.co.uk/motoring/motorbikes/5357085/Triumph-Thunderbird-review.html 2009年5月23日閲覧。 
  4. ^ Winfield, Barry (October 2009), “2-wheel lowdown”, Autoweek 59 (20): 40, {{:en:ProQuest|218931195}} 
  5. ^ Thunderbird 1600”. 2008年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月4日閲覧。
  6. ^ First pics: 2009 Triumph Thunderbird 1600”. 2008年9月6日閲覧。
  7. ^ Siahaan, Troy (2011年2月8日). “2011 Triumph Thunderbird Storm Review”. Motorcycle.com. 2011年6月17日閲覧。
  8. ^ “First ride: Triumph Thunderbird”. Motorcycle News. (2009年5月14日). http://www.motorcyclenews.com/MCN/News/newsresults/First-rides--tests/2009/May/may1409-triumph-thunderbird-first-ride/ 2009年5月23日閲覧。 
  9. ^ “2010 Ten Best Bikes Best Cruiser: Triumph Thunderbird 1600”. Cycle World. (July 2010). ISSN 0011-4286. http://www.cycleworld.com/motorcycle_roadtest/ten_best_bikes_2010/best_cruiser_triumph_thunderbird_1600. 
  10. ^ a b TRIUMPH THUNDERBIRD 1700 STORM (2011-on) Review”. 2025年5月31日閲覧。

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