トム氏の優雅な生活とは? わかりやすく解説

トム氏の優雅な生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 03:55 UTC 版)

トム氏の優雅な生活』(Life with Tom、1953年11月21日公開)は「トムとジェリー」の短編作品のひとつ。日本においては2004年1月1日以降パブリックドメインである。

スタッフ

作品内容

ある日郵便物が届いた。トムは自分のポストを覗くが何もない。一方、ジェリーのポストには小包と手紙が届いていた。

小包の中身が気になったトムは封を破ってみた。その中身は『Life with Tom(トム氏の優雅な生活)』という一冊の本だった。ラジオのCMによるとこれはジェリーが著した大ヒット小説らしい。トムの知らぬ間に、ジェリーは期待の新人作家として名を馳せていたのだ。トムは本を読んでみることにした。

『トム氏の優雅な生活』
ジェリー・マウス作
この本をトム氏に捧ぐ
彼がいなくても傑作は書けたけど

そんな前書きから始まるこの本の冒頭には「変な魚釣り」に基づいた内容とトムに対する皮肉が書かれていた。

顔をしかめたトムが周りを見渡すと、スパイク親子やトムの悪友たちが本を読んで大笑いしており、そこには「台所戦争」「なかよし」でのトムの醜態が記してあった。この小説はトムを揶揄ったコメディだったのである。

自身の名前を勝手に使われた挙句、世間の笑い者にされたトムは大激怒。著者のジェリーに抗議に向かい、彼の頭に本を叩きつけた。

するとジェリーは物言いたげな顔で同封された手紙をトムに読ませる。それは出版社からの手紙だった。

ジェリー様
本の印税として50000 [注 1]ドルの小切手を同封します
貴方のご希望通りトム氏と半分ずつに致しました

手紙の中にはトム宛に25000ドルの小切手が同封されていた。ジェリーが印税を折半してくれたと知ったトムは途端に態度を変え、穴の空いた本を読み、自分で自分を指差しながら笑い始める。ジェリーは、そんな現金主義なトムをにこやかに見ていた。

登場キャラクター

トム
ジェリーに届いた本を勝手に開封して読み、ひどい内容に憤慨するも、ジェリーが印税を分けてくれたことを知ると笑いながら本を読み始めた。
ジェリー
トムの日常を記した本が大ヒットし、多額の印税を得る。内容に関してトムに激怒されるも、実は印税をトムと折半していたため、トムに感謝される。
スパイク親子、トムの悪友たち
本を読んでトムの姿に大笑いしていた。

備考

脚注

注釈

  1. ^ 当時の相場でおよそ1800万円程度。
  2. ^ この作品が日本で初公開されたのは1965年

出典

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