テュリムマースの娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:07 UTC 版)
このエウイッペーは、エーペイロス地方の王テュリムマースの娘で、イタケー島の王オデュッセウスとの間にエウリュアロスを生んだ。 ニカイアのパルテニオス(英語版)によると、オデュッセウスはドードーナで神託を授かるためにエーペイロス地方を訪れたとき、テュリムマース王から親切に遇された。しかしオデュッセウスは王女であるエウヒッペーを誘惑し、2人の間にエウリュアロスが生まれた。エウヒッペーは息子が成長すると、オデュッセウスの息子である証を持たせてイタケー島に送り出した。しかしこのときオデュッセウスは留守にしており、オデュッセウスとエウヒッペーの関係を知っていた妻ペーネロペーは、夫が帰国するとエウリュアロスがオデュッセウスに対して策謀を巡らせていると説得し、夫に息子を殺させた。テッサロニカのエウスタティオス(英語版)によると、この息子はレオントプローンあるいはドリュクロスという名前で、オデュッセウスではなくその息子テーレマコスに殺されたという。
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