ダン・ケインとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ダン・ケインの意味・解説 

ダン・ケイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 07:14 UTC 版)

ダン・ケイン
Dan Caine
2025年の公式肖像写真
生誕 1968年/1969年(56歳 - 57歳)
アメリカ合衆国ニューヨーク州エルマイラ
所属組織  アメリカ空軍
軍歴 1990 - 2024
2025 -
最終階級 空軍大将
戦闘 サザン・ウォッチ作戦
イラク戦争
生来の決意作戦
勲章 ディフェンス・スーピアリア・サービス・メダル
殊勲飛行十字章
ブロンズスターメダル(2)
出身校 バージニア軍事大学BS
アメリカ軍事大学MS
テンプレートを表示

ジョン・ダニエル・ケイン英語: John Daniel Caine、1968年/1969年 - )は、アメリカ合衆国軍人空軍大将。2025年より統合参謀本部議長(第22代)を務める。

経歴

1990年、バージニア軍事大学英語版を卒業[1]。卒業後はアメリカ空軍に入り、F-16のパイロットとなった[1]

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの際は第121戦闘飛行隊英語版の武器・戦術部長であり、テロの発生後はワシントンD.C.を再度の攻撃から守る計画の策定やスクランブルした機体の指揮を行った[1][2]

ケインは2005年から2009年まで首都でいくつかの役職(農務長官特別補佐官、国家安全保障会議の対テロ対策・政策ディレクター)を務めた[1]。2009年から2016年まで空軍州兵パートタイムで勤務した[1]

2018年から2019年にかけて、イラクに駐留し、生来の決意作戦に参加した[1][3]。この時期に当時1期目の大統領を務めていたトランプの目に留まった[1]

2019年から2021年まで、取得・維持担当国防次官補英語版の特別アクセスプログラムディレクターを務めた[3]

2021年から2024年末までCIA軍事担当副長官を務めた[1][3]

2025年2月21日、トランプはブラウン統合参謀本部議長を解任し、後任にケインを指名した[4][5]。ケインはすでに退役しており、この人事が承認された場合退役した元軍幹部が議長に就任する異例の事態となる[5]。統合参謀本部議長は法律上、大将クラスである副議長や陸海空軍の制服組トップなどの経歴が基本要件とされ、大統領が安全保障上必要と判断した場合は例外だと規定されるが、ケインも自身を「一般的ではない候補だ」と認めている[6]

ケインの指名は、2025年3月10日に正式に上院に送られた[7]。同年4月1日、ケインは上院軍事委員会の公聴会に出席し、「政治的に中立」と強調し、大統領に「毎日真実を伝える」と証言した[8]。同月11日、上院本会議で賛成60票、反対25票の賛成多数で指名が承認された[9]

階級[10]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h 'He's a real general': How Trump chose Dan Caine to be top US military officer”. Reuters. 2025年4月2日閲覧。
  2. ^ Senior CIA Officer Reflects on Defending Washington, D.C. on 9/11 - CIA”. www.cia.gov. 2025年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c “Who is Dan Caine, Trump’s pick as chairman of the Joint Chiefs of Staff?” (英語). The Washington Post. (2025年2月22日). https://www.washingtonpost.com/national-security/2025/02/22/dan-caine-trump-who-is/ 2025年4月2日閲覧。 
  4. ^ トランプ氏、制服組トップのブラウン統合参謀本部議長を解任”. BBCニュース (2025年2月22日). 2025年4月2日閲覧。
  5. ^ a b トランプ大統領、統合参謀本部議長に加え海軍作戦部長の女性も更迭…バイデン政権のDEI象徴”. 読売新聞オンライン (2025年2月22日). 2025年4月2日閲覧。
  6. ^ “「政治的に中立」異例人事の米統合参謀本部議長、トランプ氏への従順懸念に強調”. 産経新聞. (2025年4月2日). https://www.sankei.com/article/20250402-O3YXTPCFQBJMREORD3HZTA2NCI/ 2025年4月12日閲覧。 
  7. ^ Nomination of Caine for Joint Chiefs chairman moves to Senate”. ワシントン・ポスト. 2025年4月2日閲覧。
  8. ^ 産経新聞 (2025年4月2日). “「政治的に中立」異例人事の米統合参謀本部議長、トランプ氏への従順懸念に強調”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年4月2日閲覧。
  9. ^ “軍制服組トップを承認 米上院、空席解消”. 時事通信. (2025年4月11日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2025041100909 2025年4月12日閲覧。 
  10. ^ “JOHN D. CAINE” (英語). Air Force. https://www.af.mil/About-Us/Biographies/Display/Article/2942633/john-d-caine/ 2025年4月2日閲覧。 
先代
クリストファー・グレイディ英語版(代行)
アメリカ統合参謀本部議長
第22代:2025 -
次代
現職



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ダン・ケインのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダン・ケイン」の関連用語

ダン・ケインのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダン・ケインのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダン・ケイン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS