ダゴン=クトゥルフ?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:29 UTC 版)
「父なるダゴンと母なるヒュドラ」の記事における「ダゴン=クトゥルフ?」の解説
初期作品『ダゴン』に登場した怪物と、後の『インスマスの影』で登場したダゴンカルトについて、ラヴクラフトはダゴンとは何かを明示しなかった。深きものどもはクトゥルフを崇拝するが、では父なるダゴンとは何か、はっきりと示されていないのである。多くの作家がダゴンをクトゥルフの配下とみなして一般化するが、ダゴン=クトゥルフと解釈した者もいる。 例えばオーガスト・ダーレスは、ダゴンを神とみなしていた。現在よく知られているダゴンの設定を一般化させたのはリン・カーターであり、ダゴンをクトゥルフ配下の小神とし、深きものどもの長、ヒュドラを妻であると明記したうえで、後に邪神に「レッサー・オールド・ワン」という分類を提唱しダゴンを位置付ける(陳列室の恐怖)。 カーターに先駆けてフランシス・レイニーは、ダゴンについての先述の矛盾点を指摘した上で、ダゴンを水の精とし、「どうやらラヴクラフトはダゴンをクトゥルフの顕現か、深きものどもを直接支配する者として考えていたらしい」と述べる。ロバート・プライスは、『The Innsmouth Cycle』でダゴンとクトゥルフが実際には、同一の存在ではないかと考えたと書いている。 スペイン映画『DAGON』は、『インスマスの影』を翻案しており、ダゴン=クトゥルフとして、蛸の姿で登場する。
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