タイム・マシーン (ジョー・サトリアーニのアルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 17:44 UTC 版)
| 『タイム・マシーン』 | ||||
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| ジョー・サトリアーニ の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 |  ディスク1: 1984年 - 1993年 ディスク2: 1988年6月、1992年12月、1993年3月  | 
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| ジャンル | ハードロック、インストゥルメンタル・ロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | Relativity Records | |||
| プロデュース |  ジョー・サトリアーニ、ジョン・クニベルティ アディショナル・プロダクション: アンディ・ジョンズ (on Disc 1 - #5, #7)  | 
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| 専門評論家によるレビュー | ||||
| チャート最高順位 | ||||
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| ジョー・サトリアーニ アルバム 年表 | ||||
 
      
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『タイム・マシーン [注釈 1]』(Time Machine)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ジョー・サトリアーニが1993年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。ただし、1984年発表のEP『Joe Satriani』からの4曲も再収録され、14曲のライヴ音源を収録したディスク2も付属した、変則的な内容である[5]。
背景
「オール・アローン」は、ビリー・ホリデイとマル・ウォルドロンが共作したバラード「レフト・アローン」が元になっており[6]、サトリアーニは10代の頃、ホリデイのファンだった母の誕生日に、この曲を演奏したことがあるという[7]。「クレイジー」は、日本ではアルバム『ジ・エクストリーミスト—極—』(1992年)のボーナス・トラック、ヨーロッパではCDシングルのカップリング曲として発表済みの曲である[6]。「ウッドストック・ジャム」は、以前ミック・ジャガーのツアーでも共演したフィル・アシュリー、ダグ・ウィンビッシュ、サイモン・フィリップスを従え、元々はアルバム制作を前提に行われた1990年のセッションにおける未発表録音である[6]。
反響・評価
アメリカのBillboard 200では最高95位に終わり、『サーフィング・ウィズ・ジ・エイリアン』(1987年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めて、全米トップ50入りを逃す結果となった[4]。一方、全英アルバムチャートでは32位に達し、前スタジオ・アルバム『ジ・エクストリーミスト—極—』に続く、自身2作目の全英トップ40アルバムとなった[1]。
第36回グラミー賞では収録曲「スピード・オブ・ライト」が最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされ、続く第37回グラミー賞では「オール・アローン」が同賞にノミネートされた[8]。
フィル・カーターはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「新しいファンにとっては絶好の入門編で、長年のファンにも新しい発見をもたらすだろう」と評している[5]。
リイシュー
2016年再発CD (SICP-30916)は、「タイム・マシーン」のリミックス・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加されているが、初回盤のディスク2は外されて1枚物のCDとして発売された。一方、2020年発売のヨーロッパ盤再発CD (MOCCD13907)は、オリジナルと同様2枚組となっている[9]。
収録曲
特記なき楽曲はジョー・サトリアーニ作。
ディスク1
- タイム・マシーン - Time Machine - 5:06 
    
- 1993年5月録音。
 
 - ザ・マイティ・タートル・ヘッド - The Mighty Turtle Head - 5:12 
    
- 1993年5月録音。
 
 - オール・アローン - All Alone (Billie Holiday, Mal Waldron) - 4:22 
    
- 1993年5月録音。
 
 - バナナ・マンゴII - Banana Mango II - 6:05 
    
- 1990年 - 1991年録音で、1993年にミキシングが行われた。
 
 - シンキング・オブ・ユー - Thinking of You - 3:57 
    
- 1992年 - 1993年録音。
 
 - クレイジー - Crazy - 4:04 
    
- 1991年録音。
 
 - スピード・オブ・ライト - Speed of Light - 5:14 
    
- 1991年 - 1993年録音。
 
 - バロック - Baroque - 2:16 
    
- 1991年録音。
 
 - ドゥウェラー・オン・ザ・スレショールド - Dweller on the Threshold - 4:15 
    
- 1986年 - 1987年録音で、1993年にミキシングが行われた。
 
 - バナナ・マンゴ - Banana Mango - 2:44 
    
- EP『Joe Satriani』(1984年)より。
 
 - ドリーミング#11 - Dreaming #11 - 3:38 
    
- EP『Joe Satriani』より。
 
 - アイ・アム・ビカム・デス - I Am Become Death - 3:54 
    
- EP『Joe Satriani』より。
 
 - セイング・グッバイ - Saying Goodbye - 2:53 
    
- EP『Joe Satriani』より。
 
 - ウッドストック・ジャム - Woodstock Jam - 16:11 
    
- 1990年のスタジオ・ライヴ録音。
 
 
2016年再発CDボーナス・トラック
- タイム・マシーン(リミックス) - Time Machine (Remix) - 5:09
 
ディスク2
- サッチ・ブギ - Satch Boogie - 3:58
 - サマー・ソング - Summer Song - 6:00
 - フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム - Flying in a Blue Dream - 5:24
 - クライング - Cryin' - 6:25
 - ザ・クラッシュ・オブ・ラヴ - The Crush of Love - 5:47
 - ティアズ・イン・ザ・レイン - Tears in the Rain - 1:51
 - オールウェイズ・ウィズ・ミー、オールウェイズ・ウィズ・ユー - Always with Me, Always with You - 3:39
 - ビッグ・バッド・ムーン - Big Bad Moon - 5:22
 - サーフィン・ウィズ・ジ・エイリアン - Surfing with the Alien - 4:39
 - ルビナ - Rubina - 6:44
 - サークルズ - Circles - 4:14
 - ドラム・ソロ - Drum Solo (Jonathan Mover) - 2:14
 - ローズ・オブ・カーマ - Lords of Karma - 5:43
 - エコー - Echo - 7:51
 
各曲の録音日および公演地は下記の通り[10]。
- 11. 12. 13. 14. - 1988年6月 サンディエゴ カリフォルニア・シアター
 - 1. 5. 6. 7. 8. 10. - 1992年12月 フィラデルフィア タワー・シアター
 - 2. 4. 9. - 1992年12月 ボストン オルフェウム・シアター
 - 3. - 1993年3月 ロンドン ハマースミス・アポロ
 
参加ミュージシャン
ディスク1
- ジョー・サトリアーニ - ギター(all tracks)、キーボード(on #1, #2, #4, #5, #6)、ベース(on #6, #7, #9)、ボーカル(on #6)
 - トム・コスター - オルガン(on #3)
 - フィル・アシュリー - シーケンサー(on #4)、キーボード(on #6, #7, #14)
 - スチュアート・ハム - ベース(on #1, #2, #3)
 - マット・ビソネット - ベース(on #5)
 - ダグ・ウィンビッシュ - ベース(on #14)
 - ジョナサン・ムーヴァー - ドラムス(on #1, #2, #3)、パーカッション(on #1, #2)
 - サイモン・フィリップス - ドラムス(on #4, #14)
 - ジェフ・キャンピテリ - ドラムス(on #4, #9)、パーカッション(on #5)、エレクトロニック・ドラムス(on #6)、ドラム・プログラミング(on #7)
 - グレッグ・ビソネット - バスドラム(on #5)
 - ボンゴ・ボブ・スミス - ドラム・プログラミング(on #7)
 - ジョン・クニベルティ - ドラム・プログラミング(on #7)
 
ディスク2
- ジョー・サトリアーニ - ギター(#12を除く全曲)
 - フィル・アシュリー - キーボード(on #1, #2, #3, #4, #5, #6, #7, #8, #9, #10)
 - マット・ビソネット - ベース(on #1, #2, #3, #4, #5, #7, #8, #9, #10)
 - スチュアート・ハム - ベース(on #11, #13, #14)
 - グレッグ・ビソネット - ドラムス(on #1, #2, #3, #4, #5, #7, #8, #9, #10)
 - ジョナサン・ムーヴァー - ドラムス(on #11, #12, #13, #14)
 
脚注
注釈
- ^ 2016年再発CD (SICP-30916)の帯に準拠。日本初回盤CD (SRCS 6857-8)の帯では『タイム・マシン』と表記されていた。
 
出典
- ^ a b JOE SATRIANI | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
 - ^ Joe Satriani - Time Machine - dutchcharts.nl
 - ^ Offizielle Deutsche Charts
 - ^ a b “Joe Satriani Chart History - The Billboard 200”. Billboard. 2022年7月4日閲覧。
 - ^ a b Carter, Phil. “Joe Satriani - Time Machine Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年7月4日閲覧。
 - ^ a b c 初回盤CD英文ライナーノーツ(Matt Resnicoff)
 - ^ “Joe Satriani reflects on his greatest guitar moments so far in this classic 1995 interview”. Guitar World. Future plc. 2022年7月4日閲覧。
 - ^ “Joe Satriani - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年7月4日閲覧。
 - ^ Joe Satriani - Time Machine (2020, CD) - Discogs
 - ^ 初回盤CD英文ブックレット内トラック・リスト
 
外部リンク
- タイムマシーン (ジョーサトリアーニのアルバム)のページへのリンク