ソール・インウィクトゥスとは? わかりやすく解説

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ソール・インウィクトゥス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 16:19 UTC 版)

「ソール・インウィクトゥス」風にまとったイエス・キリストバチカン地下から見つかったモザイク画

ソール・インウィクトゥスラテン語: Sōl invictus、「不敗の太陽」の意味)は、ローマ帝国後期に盛んに信仰された太陽神であり、兵士の守護神でもあった。

概要

ローマ皇帝群像』によると、ソール・インウィクトゥスはローマ皇帝エラガバルス(在位:218年 - 222年)がシュリアエメサからローマへもたらした信仰(エーラーガバール英語版)であるという。ローマ帝国内で次第に盛んになり、西暦274年12月25日にはアウレーリアーヌス皇帝はそれを伝統的なローマの様々な信仰と並んで、これを正式な信仰とした。現在これは、古代ラテンのソールの信仰の再建であったのか[3]、エーラーガバールの信仰の復活であったのか[4]、それとも完全に新しいものかについて、学者たちの意見は分かれている。

この神はアウレーリアーヌス帝後の皇帝たちにも支持され、彼らの時代の硬貨にも現れ、コーンスタンティーヌス1世の治世の最後まで続いた。ソール・インウィクトスに言及している最後の碑文は西暦387年にさかのぼり[5] 、5世紀には信者が相当いたため、キリスト教神学者のアウグスティーヌスは彼らに対して信じないように説教する必要があると考えた。[6]

他宗教との関係

ユダヤ教

ユダヤ教シナゴーグのモザイクで、中央に太陽、12の黄道帯の星座に囲まれ、星座に不正確に関連付けられた4つの季節といった太陽の伝統的なイメージは、初期のユダヤ人の芸術でも使用されてきた。

キリスト教

一部の歴史家によると、12月25日はソール・インウィクトゥスの祭りの日であったため、クリスマスはこの日に設定されたという。この説は、特に18世紀と19世紀に広く喧伝された。[7]

写真集

脚注

  1. ^ 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256 715頁。
  2. ^ 中西恭子「帝政後期ローマの皇帝たちと太陽神 : ソル・インウィクトゥス信仰を中心に」、松村一男;渡辺和子編『太陽神の研究』下巻、リトン、2003年。 NCID BA57617547。170頁。
  3. ^ See S. E. Hijmans, "The sun that did not rise in the east", Babesch 71 (1996) p.115–150
  4. ^ See Gaston Halsberghe, "The cult of Sol Invictus", Leiden: Brill, 1972
  5. ^ Halsberghe, "The cult of Sol Invictus", p.170 n.3: "CIL VI, 1778, dates from AD 387,"
  6. ^ Halsberghe, p.170, n.4: "Augustine, Sermones, XII; also in Ennaratio in Psalmum XXV; Ennaratio II, 3."
  7. ^ Philip Schaff, History of the Christian Church, Volume 3, 1885, T and T Clark, Edinburgh, page 396; see also Volume 4 in the 3rd edition, 1910 (Charles Scribner's Sons, NY).

関連項目

外部リンク




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