ジョン・セイルズとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジョン・セイルズの意味・解説 

ジョン・セイルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 05:37 UTC 版)

ジョン・セイルズ
John Sayles
2008年3月 ハリスコ州グアダラハラ
映画「ハニードリッパー」の記者会見
本名 ジョン・トーマス・セイルズ
生年月日 (1950-09-28) 1950年9月28日(74歳)
出生地 ニューヨーク州スケネクタディ[1]
国籍 アメリカ合衆国
身長 193cm
職業 映画監督脚本家俳優小説家エッセイスト、 インディーズ映画製作者
主な作品
監督
セコーカス・セブン英語版』(1980年)
ブラザー・フロム・アナザー・プラネット英語版』(1986年)
パッション・フィッシュ英語版』(1992年)
ローン・スター英語版』(1996年)
脚本
ピラニア』(1978年)
アリゲーター』(1980年)
ハウリング』(1981年)
受賞
東京国際映画祭
東京グランプリ
1991年希望の街
ロサンゼルス映画批評家協会賞
脚本賞
1980年『セコーカス・セブン』
その他の賞
テンプレートを表示

ジョン・セイルズJohn Sayles,1950年9月28日 [2]- )はアメリカ合衆国出身の映画監督脚本家俳優[3]、小説家、エッセイスト[2]

1990年代初頭のインディペンデント映画運動の父とも言える存在。ナンシー・サヴォカ等に影響を与えた。インディペンデント映画監督が流行の先端を行くようになった当時、セイルズは既に模範的な作品群を手掛け、脚本の添削、執筆の資金や奨学金等を個人プロジェクトに投じ、彼が追求した芸術的自由を体現、その集大成として傑出した犯罪スリラー『ローン・スター英語版』(1996年)が誕生した[2][4]

来歴

ニューヨーク州のスケネクタディ生まれ。共にアイルランド系の、教師のメアリーと学校管理者のドナルド・ジョン・セイルズの息子として生まれる[5]。1972年にウィリアムズ大学卒業(心理学学士号取得[6][2]、様々な職業につきながら作家を目指し、1975年に短編『I-80 Nebraska, M.490-M.205』でオー・ヘンリー賞を受賞。

一方、のちに自身で映画化するブラックソックス事件を扱った『エイトメン・アウト』の脚本を執筆し、その売り込みをしていたことが切っ掛けで、ロジャー・コーマンの元で脚本を書き始め、『ピラニア』(1978年)、『ハウリング』(1981年)、『アリゲーター』(1980年)などのB級ホラーの脚本を手がけた。

その脚本料を元手にして、1980年に初の監督作品『セコーカス・セブン英語版』を自主制作。1984年の『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット英語版』が評価され、同年に『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を発表したジム・ジャームッシュともに、「ニューヨーク・インディーズ派」の監督として並び称される。

以降も監督作品を多数発表。

また俳優としても、日本映画『ウンタマギルー』(1989年)などに出演している。

セイルズと俳優デヴィッド・ストラザーンは大学時代からの友人で、ストラザーンは『セコーカス・セブン英語版』以来、多くのセイルズ作品に出演している。

主な監督作品

翻訳された小説

  • 世界は何回も消滅する 同時代のアメリカ小説傑作集 青山南編訳 筑摩書房, 1990.6
  • ビンボーズの誇り 筑摩書房, 1993.5 ISBN 978-4480831385
  • ベスト・アメリカン・ミステリアイデンティティ・クラブ 早川書房, 2006.12

脚注

出典

  1. ^ John Sayles” (英語). IMDb. 2025年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c d John Sayles” (英語). IMDb. 2025年7月19日閲覧。
  3. ^ ウンタマギルー 1989” (英語). allcinema. 2025年7月15日閲覧。
  4. ^ John Sayles” (英語). Rotten Tomatoes. 2025年7月15日閲覧。
  5. ^ AboutJohn Sayles” (英語). Design a site like this with WordPress.com. 2025年7月16日閲覧。
  6. ^ John Sayles” (英語). Britannica. 2025年7月17日閲覧。

外部リンク




このページでは「ウィキペディア」からジョン・セイルズを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からジョン・セイルズを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からジョン・セイルズ を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョン・セイルズ」の関連用語

ジョン・セイルズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョン・セイルズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョン・セイルズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS