ジョウモウクジラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 23:25 UTC 版)
ジョウモウクジラ | ||||||
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分類 | ||||||
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学名 | ||||||
Joumocetus Shimizui | ||||||
和名 | ||||||
ジョウモウクジラ | ||||||
英名 | ||||||
Joumocetus Shimizui |
ジョウモウクジラ(学名:Joumocetus Shimizui)は、絶滅したヒゲクジラのグループであるケトテリウム科に属するクジラ。日本の群馬県高崎市吉井町の約1100万年前の地層から発見された。体長は4メートル程度。
説明
群馬県吉井町の鏑川および安中市の碓氷川河床の安中層群原市層[1]で発見されたケトテリウム科に属する絶滅したクジラ。米専門学術誌「古脊椎動物学雑誌」に掲載 [2]され、2010年4月16日に群馬県県立自然史博物館が発表した。
群馬県を上毛と呼ぶことから和名を「ジョウモウケタス」に命名した。また、属名であるjoumocetus(ジョウモウケタス)は、上毛とラテン語のクジラを意味するcetusを組み合わせた。種名は、発見者の清水勝氏の名をラテン語化し讃えるものとして「shimizui」とされた。
化石は、2002年に1100万年前の後期中新世の地層で頭部(頭蓋・下顎骨)や椎骨などが発見された。頭蓋の長さは755mmで体長は4m程度と想定されている。
発見
2002年5月ごろ、群馬県高崎市吉井町の約1100万年前の地層から発見される[3]。
当時、鏑川周辺では多くの化石が発見されており、発見者が河川を捜索。川床から砂や泥がついて団子状になり、半分が水に浸かっている化石を発見した。

脚注
- ^ 木村敏之、長谷川善和「群馬県の中新統安中層群原市層よりJoumocetus shimizuiの新たな標本の産出(第2報)」(pdf)『群馬県立自然史博物館研究報告』第25号、群馬県立自然史博物館、2021年3月、59-64頁、ISSN 13424092。
- ^ Toshiyuki, Kimura; Yoshikazu, Hasegawa (2010-03). “A new baleen whale (Mysticeti: Cetotheriidae) from the earliest late Miocene of Japan and a reconsideration of the phylogeny of cetotheres”. Journal of Vertebrate Paleontology (Informa UK Limited) 30 (2): 577-591. doi:10.1080/02724631003621912. ISSN 0272-4634.
- ^ 「記事」『化石』第99巻、2016年、101-127頁、doi:10.14825/kaseki.99.0_101。
参考文献
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- 新種クジラの化石と判明/2002年に鏑川で発見 - 高崎のニュースサイト 高崎新聞 2010年4月17日
- 化石のクジラは新属・新種…群馬・高崎で発見 『読売新聞』2010年4月18日[リンク切れ] at the Wayback Machine
- ジョウモウクジラのページへのリンク