シュタウディンガー反応とは? わかりやすく解説

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シュタウディンガー反応

(シュタウディンガー還元 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/23 08:13 UTC 版)

シュタウディンガー反応(シュタウディンガーはんのう、Staudinger reaction)とは、有機合成反応のひとつ。アジドホスフィン(または亜リン酸エステル)が作用するとイミノホスホランを生じる反応(下式1)のこと[1][2]。発明者のヘルマン・シュタウディンガーにその名をちなんでいる。

イミノホスホランはアザイリドとも呼ばれ、加水分解によりアミンとホスフィンオキシドに変わる(下式2)。シュタウディンガー反応を鍵反応とした、アジドからアミンへの還元反応はシュタウディンガー還元と呼ばれる。アザイリドはまた、アルデヒドと反応してイミンを与える(アザ-ウィッティヒ反応、下式3)。ホスフィンとしては通常トリフェニルホスフィンが用いられ、反応後にはトリフェニルホスフィンオキシドに変わる。

参考文献

  1. ^ Staudinger, H.; Meyer, J. Helv. Chim. Acta 1919, 2, 635. DOI: 10.1002/hlca.19190020164
  2. ^ 総説: Gololobov, Y. G.; Zhmurova, I. N.; Kasukhin, L. F. Tetrahedron 1981, 37, 437-472. DOI: 10.1016/S0040-4020(01)92417-2




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