シダック補正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 23:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動統計学において、シダック補正(シダックほせい、英: Šidák correction)またはダン–シダック補正(Dunn–Šidák correction)は、多重比較問題 に対抗するために使われる手法である。
本補正はファミリーワイズエラー率を制御するための単純な手法である。全ての帰無仮説が真である時、本手法は確率的に独立した検定に対して厳密なファミリーワイズエラー率を与え、正の依存関係を持つ検定に対しては保守的、負の依存関係を持つ検定に対しては非保守的である。統計学者で確率論者のズビニェク・シダック[1]による1967年の論文[2]で発表された。
使用
- m個の異なる帰無仮説とこの節の加筆が望まれています。 (2013年9月)
シダック補正は、個別の検定が独立していると仮定することによって導かれる。それぞれの検定に対する有意閾値をとする。すると少くとも1つの検定がこの閾値の下で有意である確率は (1 − どれも有意でない確率) である。検定は独立であると仮定されているため、全てが有意でない確率はそれぞれが有意でない確率の積、である。この確率について(検定の全系列に対する有意水準)と等しくしたい。について解くことによって、が得られる。
t検定に対するシダック補正
詳細は「t検定に対するシダック補正」を参照出典
- ^ Seidler, J.; Vondráček, J. Í.; Saxl, I. (2000). “The life and work of Zbyněk Šidák (1933–1999)”. Applications of Mathematics 45 (5): 321. doi:10.1023/A:1022238410461.
- ^ Šidák, Z. K. (1967). “Rectangular Confidence Regions for the Means of Multivariate Normal Distributions”. Journal of the American Statistical Association 62 (318): 626–633. doi:10.1080/01621459.1967.10482935.
- ^ Bayer, Adrian E.; Seljak, Uroš (2020). “The look-elsewhere effect from a unified Bayesian and frequentist perspective”. Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 2020 (10): 009-009. arXiv:2007.13821. doi:10.1088/1475-7516/2020/10/009 .
関連項目
- 閉検定手順
外部リンク
- シダック補正のページへのリンク