シコルスキー S-16とは? わかりやすく解説

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シコルスキー S-16

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/01 04:50 UTC 版)

シコルスキー S-16

シコルスキー S-16英語: Sikorsky S-16ロシア語: Сикорский С-16)は、ロシア帝国で開発された単発複葉戦闘機[2]

概要

コネチカット州のニューイングランド航空博物館に展示されている実物大レプリカ

偵察機イリヤー・ムーロメツ爆撃機の護衛戦闘機として開発された機体であり、試作機は1915年2月6日に初飛行した[1][2]。ロシア機としては初めてプロペラ同調式の7.7ミリ機関銃を装備したが、同調装置に問題があり、しばしば故障のため任務を中断しなければならなかったという[1][2]。少数の機体では、上翼の中央部に追加の機関銃を装備していた[1]。110馬力(100馬力とも[2])のル・ローヌ製ロータリーエンジンを想定して設計されていたが、80馬力のノーム製エンジンを搭載することになったため、列強諸国の機体と比べると性能は劣った[1][2]。サイズ・エンジンなどが異なる5タイプが製造され[2]、生産数は27機[1]または34機[2]であった。少なくとも1機は、車輪に代えて双フロートを装備していた[1]

1915年3月から、イリヤー・ムーロメツ部隊に配備されて試験と評価が行われた[1]第一次世界大戦ロシア革命を経て労農赤軍でも使用され、最終的に1923年から1924年ごろにスクラップにされたとみられている[1][2]

要目

  • 乗員:2名[1]
  • 全長:6.2 m[1]
  • 全幅:8.4 m[1]
  • 全高:2.78 m[1]
  • エンジン:Gnome Le Rhone×1基(80馬力)[1]
    • Kalep Kalep-60(60馬力)、Gnome Monosoupape(100馬力)を搭載したものもある[1]
  • 重量:407 kg(空虚)、767 kg(全備)[1]
  • 最大速度:117 km/h(海面高度)[1]
  • 上昇速度:7分/1,000m[1]
  • 上昇限度:3,500 m[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y Sikorsky S-16”. sikorskyarchives.com. 2025年3月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 『最新版 世界の軍用機図鑑』コスミック出版、2022年1月24日、45頁。ISBN 978-4-7747-4067-6 

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