シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡とは? わかりやすく解説

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シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/20 13:46 UTC 版)

シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡』(英語: Shaved Fish / Lennon Plastic Ono Band)は、1975年に「ジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド」名義でリリースされたジョン・レノンの自身初、そして生前に発表された唯一のコンピレーション・アルバムである。


注釈

  1. ^ このアルバムは『ビトウィーン・ザ・ラインズ』(Between the Lines)というタイトルで、1975年後半にリリースする計画だった。レノン本人も『オールド・グレイ・ホイッスル・テスト』出演時にニューアルバムとテレビスペシャルを計画していることを語っていた[1]
  2. ^ シングル「真夜中を突っ走れ」が全米1位になったらコンサートで共演する約束をしていたレノンが、1974年11月28日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたエルトン・ジョンのコンサートに出演した後、来場していたオノと和解したと言われている。なお、共演の模様はシングル「メイド・イン・イングランド」に収録されている。
  3. ^ 1975年11月にリリースされたリンゴ・スターの「想い出を映して」、1976年11月にリリースされたジョージ・ハリスンの「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」。
  4. ^ アメリカの写真家、デザイナー。1963年、キャピトル・レコードのクリエイティブ・サービス部門に入社。1972年にアシスタント・アート・ディレクター、1974年にアート・ディレクターに昇進。1980年リリースのボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンドの『奔馬の如く』で1981年グラミー賞最優秀アルバム・パッケージ・グラミー賞を受賞。ビートルズの『ロックン・ロール・ミュージック』『リール・ミュージック』、レノンの『メンローヴ・アヴェニュー』のアート・ディレクションを担当した[3]
  5. ^ ビジュアルアーティスト、イラストレーター。B.B.キングの『ミッドナイト・ビリーヴァー』、マーヴィン・ゲイの『ヒアー、マイ・ディア〜離婚伝説』のイラストレーションを担当した。その後、『ロボコップ』『プラトーン』『トータル・リコール』などの映画ポスターアート制作を行っている[4]
  6. ^ 「Shaved Fish」は「削り節」の直訳を用いたレノンの造語である。実際の英語では「Dried bonito flakes」または日本語をそのまま用いた「Katsuobushi」と表される。
  7. ^ レノンの変名の一つでアルバム『ロックン・ロール』に収録された「ジャスト・ビコーズ」終盤の語りの中に登場している。またエルトン・ジョンのシングル「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」にクレジットとして使われている。
  8. ^ 「行動は言葉よりも雄弁である」(Actions speak louder than words.)ということわざになぞらえている。リリース後すぐにレノンは隠遁したために「沈黙の陰謀」が意味するものが何かは語られることはなかった。
  9. ^ 「ハッピー・クリスマス」冒頭の「Happy Christmas, Kyoko」「Happy Christmas, Julian」が「Happy Christmas, Yoko」「Happy Christmas, John」、コーラス部分の「War is over」が「Hare Rama」と記載されている。このアルバムはレノンが自ら監修しており、彼の生前はもちろん、死後の再リリースにおいても訂正が全く行われていない事実から、単なる誤りではなく、何らかの意図があったと推察されるが、未だに明らかにされていない。
  10. ^ 10月7日に国外退去命令破棄の判決が下され、9日にショーンが誕生していた。
  11. ^ スタンド・バイ・ミー」と「ビー・バップ・ア・ルーラ」の2曲。
  12. ^ スティーヴィー・ワンダーがリード・ボーカル。
  13. ^ 1980年のインタビューでレノンはレコード会社の保管の杜撰さを嘆いている[10][11]
  14. ^ マッカートニーはこの曲には一切関わっていない。この当時はレノン=マッカートニーとクレジットされていたが[13]、レノンの死後1997年にリリースされたコンピレーション・アルバム『レノン・レジェンド〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン』以降はレノンのみのクレジットとして表示されている[14]

出典

  1. ^ Blaney 2005, p. 143.
  2. ^ a b Blaney 2005, p. 173.
  3. ^ Roy Kohara”. Discogs. 2022年3月31日閲覧。
  4. ^ Mike Bryan”. Aaarep net. 2022年3月31日閲覧。
  5. ^ Hardwig, Florian (2020年10月9日). “Lennon / Plastic Ono Band – Shaved Fish album art”. Fonts in Use. 2020年11月6日閲覧。
  6. ^ Shaved Fish”. AllMusic. 2021年11月20日閲覧。
  7. ^ Ingham 2003, p. 110,111.
  8. ^ Madinger & Easter 2000, p. 80.
  9. ^ Wiener 1994, p. 90.
  10. ^ Peebles 1983.
  11. ^ Shaved Fish”. JohnLennon.com. 2022年3月31日閲覧。
  12. ^ Shaved Fish”. Discogs. 2022年3月31日閲覧。
  13. ^ Shaved Fish. Apple Records SW 3421, 1975, back cover credits
  14. ^ Lennon Legend (The Very Best Of John Lennon). Parlophone – 7243 8 21954 2 9, 1997, liner notes
  15. ^ Better late than never for remastered CDs” (英語). The Gazette from Montreal. p. 54 (1989年6月1日). 2022年5月7日閲覧。


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