サード_SA4Nとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > サード_SA4Nの意味・解説 

サード SA4N

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 17:01 UTC 版)

サード SA4N(SARD SA4N)は、株式会社サードが開発する水陸両用軽飛行機である。

概要

愛知県豊田市に本社を置く自動車部品メーカーサードが、福島県ふくしまスカイパークを研究開発拠点として開発する[1][2]水陸両用の4人乗り軽飛行機[2][3]

2015年平成27年)1月にサード軽飛行機事業部が設立され[3]、同年6月29日に「SA4N-300」の開発が発表された[2]。発表の時点では、2015年秋にエンジンテストを開始、2016年(平成28年)に試作機を完成させ試験飛行に挑むことが予定されていた[2][3]

「SA4N-300」のSはサード(SARD)、AはAircraft、4は4座席を、Nは自然吸気(Normal)を意味し、300は発表時に予定されていたエンジンの馬力に由来する[3]。また、2座席・6座席仕様も計画されていた他[2]FRPボディのベーシックモデルとカーボンコンポジットボディのプレミアムモデルの2種のサブタイプが開発される予定だった[3]。計画値における航続距離は2,000 - 3,000 km[2][3]

福島復興と航空機事業

日本の航空機産業東日本大震災による福島県復興のため、ふくしまスカイパークを研究開発拠点とする航空機部門を株式会社サードに設置し[1]、開発する機体の名称はSA4Nとした[4]

2016年に高木陽介経済産業副大臣らがふくしまスカイパークを視察に訪れた際に、サードの佐藤勝之社長は2020年東京オリンピック開催までに軽飛行機の開発を目指すとして「福島から元気を届けるお手伝いをしたい」と語り、高木副大臣は「復興の大きな光となるよう、挑戦をバックアップしたい」と述べている[5]

脚注

  1. ^ a b 「航空機格納庫」予想図公開 福島・スカイパークにサードが建設2018-01-18 18:32:43
  2. ^ a b c d e f 愛知の車両部品メーカー「サード」、水陸両用飛行機「SA4N-300」開発へ”. FlyTeam ニュース. クロゴ (2015年8月8日). 2024年5月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f サードが水陸両用軽飛行機の開発に着手”. 航空ファン』公式ブログ. 文林堂 (2015年7月11日). 2024年5月23日閲覧。
  4. ^ サード軽飛行機事業部が「SA4N-300」機の開発を開始! 2015年6月29日
  5. ^ 復興へ航空産業を集積”. 公明新聞 (2016年10月2日). 2024年5月22日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  サード_SA4Nのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サード_SA4N」の関連用語

サード_SA4Nのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サード_SA4Nのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサード SA4N (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS