サヴォイア・マルケッティ S.65とは? わかりやすく解説

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サヴォイア・マルケッティ S.65

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/07 09:22 UTC 版)

サヴォイア・マルケッティ S.65

サヴォイア・マルケッティ S.65(Savoia-Marchetti S.65)は1929年シュナイダー・トロフィー・レースに出場するためにサヴォイア・マルケッティが開発した競技用水上機である。

概要

設計はアレッサンドロ・マルケッティによって行われ、ツインビームで尾翼を支え、操縦席の前後にエンジンを置くレイアウトが試みられた。1929年のシュナイダー・トロフィー・レースまでに40日しかなく、トマッソ・ダル・モリーンによって試験飛行が行われたが、レースには間に合うことはなかった。低翼の片持ち翼で、短い胴体の前後にエンジンとプロペラを配置して、空気抵抗の減少と、プロペラによる反動トルクの解消を狙ったもので、尾翼は翼から伸ばされ、フロートから支持された2本のビームで支えられた。エンジンはIsotta Fraschini Asso 750 hpエンジンをレース用に改造したIsotta Fraschini Asso 1000hpエンジンであった。

1930年1月、フロートと翼が改良され、重量軽減された。1月18日、ガルダ湖の高速飛行研究所でダル・モリーンの操縦で試験が行われたが、離水後機体は姿勢をくずして墜落し、ダル・モリーンは殉職した。機体の残骸を調査した結果、尾翼を駆動する部材の強度不足による変形による事故であった[1]

要目

  • 乗員:1名
  • 全長:9.5 m
  • 全幅:10.7 m
  • 全高:2.8 m
  • エンジン: 2×Isotta Fraschini Asso 1000 (1,000 hp)

参考文献

  1. ^ Giorgio Apostolo, Guida agli Aeroplani d'Italia dalle origini ad oggi, Milano, Arnoldo Mondadori Editore, 1981, p.104

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