サン・ピエール (マルティニーク)とは? わかりやすく解説

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サン・ピエール (マルティニーク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 07:38 UTC 版)

マルティニークにおけるサン・ピエール地区

サン=ピエールフランス語: Saint-Pierre; アンティル・クレオール語: Senpiè)は、西インド諸島フランスマルティニークにあるである。 2015年1月1日の人口は4177人[1]

かつてはマルティニークの県庁所在地だったが、1902年プレー山火山噴火で壊滅的打撃を受けた。

概要

1635年にフランス人が定住を開始。ピエール・ブラン・デスナンビュック(Pierre Belain d'Esnambuc)によって設立された。その後1780年のグレートハリケーンでの浸水被害などを経るも20世紀初期にはサン・ピエールは3万人近くの人口を抱え、マルティニーク島の中心地(県庁所在地)で、小さいながらも豊かな町で「カリブの小パリ」とも言われていた。 しかし1902年5月8日、町の付近にある火山プレー山が噴火し、火砕流によりサン・ピエールの町をほぼ崩壊させて死者は約3万人にのぼった(陸上にいた人のうち生存者はわずか3人だけだった)。 噴火後、マルティニークの県庁は当時小さな村でしかなかったフォール=ド=フランスに移行された。

プレー山の噴火が一段落した後に復興・再建はされたものの、県庁所在地という政治・経済・文化・交通の中心的地位を失ったこともあり、1902年以前のような繁栄を取り戻すことはできなかった。

現在のサン・ピエールは豊かで静かな港の村である。噴火当時の壊れた建造物の跡地も幾つか残っており、噴火の恐ろしさや爪跡を後世に伝えている。

関連項目

脚注

  1. ^ City Population”. 2018年8月25日閲覧。



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