サワガニを中間宿主とする感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:51 UTC 版)
「サワガニ」の記事における「サワガニを中間宿主とする感染症」の解説
肺気腫や気胸を引き起こす肺臓ジストマの一種の中間宿主となる為、生食或いは加熱不十分なサワガニを食用とした場合に発症することがある。また、市販のモクズガニが感染経路として考えられる例が報告されている。 ウェステルマン肺吸虫症 ウェステルマン肺吸虫 (Paragonimus westermani Kerbert, 1878) が原因。成虫は肺に寄生し、血痰と胸部異常陰影が特徴。確定診断には血痰あるいは糞便から虫卵の検出。モクズガニも中間宿主。 宮崎肺吸虫症 宮崎肺吸虫 (P.miyazakii) が原因。幼虫は腸壁を突き破って、胸腔あるいは皮下まで移動するが、肺まで到達できない。胸膜炎、自然気胸、皮下腫瘤、好酸球増多などの症状がみられる。虫卵を検出することができないので、血中抗体測定法で診断。
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