サルモネラ菌の鞭毛相変異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:35 UTC 版)
「相変異 (細菌)」の記事における「サルモネラ菌の鞭毛相変異」の解説
サルモネラにはO抗原とH抗原があり、H抗原には1相と2相という、異なった構造と性質を持つ抗原相がある。 この二相の間をH抗原は変異する。 サルモネラに感染した宿主がH1抗原に対する抗体をつくりはじめると、今度は第2相の鞭毛を作り始める。これにより、宿主の免疫防衛システムから逃れようとする。 培地上においては、第2相の鞭毛を作ったサルモネラが増殖した培地へ抗H2抗原の抗体を注入して増殖させると、再びH1抗原を発現した鞭毛をもつサルモネラ菌が増殖する。
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