サイモン・ブラックバーンとは? わかりやすく解説

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サイモン・ブラックバーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 04:16 UTC 版)

サイモン・ブラックバーン
人物情報
生誕 (1944-07-12) 1944年7月12日
イギリス グロスタシャー州
出身校 ケンブリッジ大学
学問
研究分野 哲学倫理学(メタ倫理学)
研究機関 ケンブリッジ大学
学位 博士
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サイモン・ブラックバーンSimon Blackburn, 1944年7月12日- )は、イギリス哲学者メタ倫理学上の学説である準実在論を提唱したことで知られる。

経歴

1944年、 グロスタシャー州のチッピング・ソドベリー(Chipping Sodbury)生まれ。ブリストルのクリフトン・カレッジに入学したが、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに転入し、1965年にそこで学士号を取得した。1970年、ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジで博士号を取得した。

長年、ケンブリッジ大学の哲学教授を務めていたが、2011年に退官した。現在、ノースカロライナ大学チャペルヒル校の哲学科特任教授として、毎年秋学期に授業を持っている。それに加えて、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジのフェロー、ロンドンのニューカレッジ・オブ・ヒューマニティーズ(New College of the Humanities)の教授も務める。過去には、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジのフェロー、ノースカロライナ大学のエドナ・コウリー教授(専任教員)もつとめた。2007年にはアメリカ芸術科学アカデミーの国外名誉フェローに選出された[1]。学界においては、2009年~2010年度までアリストテレス協会の会長の任をつとめた。

研究内容・業績

  • メタ倫理学の分野においては、準実在論の提唱者として知られる。また、哲学の様々な主題について、新ヒューム主義的な主張を擁護している。
  • 英国ヒューマニズム協会の支持者として、神は存在しないと議論しているが、自分のことは「無神論者(atheist)」ではなく、「不信心者(infidel)」と称することを好んでいる[2]。2010年9月に、ローマ教皇ベネディクト16世の英国訪問に反対する公開書簡が55人の知識人の署名とともに『ガーディアン』誌に掲載されたが、ブラックバーンもそこに名を連ねており、宗教者が政治に及ぼす影響はなるべく小さくあるべきだと論じた[3]
  • 過去には『マインド』誌の編集者を務めていた。また、BBCラジオ4の番組『The Moral Maze』など、イギリスの各種メディアにたびたび出演している。一般に向けた哲学入門書についても多数執筆している。

主要著作

脚注

  1. ^ Book of Members, 1780–2010: Chapter B”. American Academy of Arts and Sciences. 2011年7月26日閲覧。
  2. ^ Philosophy Now's interview with Simon Blackburn, November 2013, accessible here
  3. ^ “Letters: Harsh judgments on the pope and religion”. The Guardian (London). (2010年9月15日). http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/15/harsh-judgments-on-pope-religion 2010年9月16日閲覧。 

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