グルーロジックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > グルーロジックの意味・解説 

グルー・ロジック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 09:48 UTC 版)

グルー・ロジック (glue logic) とは、電子工学における複数の集積回路を相互に接続する際に、外付けする論理回路である。

初期のマイクロプロセッサである6502Z80を中心としたシステムを構成する場合、CPUに加えて、ROMRAMIOデバイスを接続するが、ROMやRAMが複数ある場合には、それをアドレス空間に適切に割り当てるために、アドレスデコーダを外付けする必要がある。これが、グルー・ロジックの例である。また、複数のデバイスを接続したバスをマイクロプロセッサが直接駆動できない場合には、間にバスドライバを挿入して駆動力を増幅する。このドライバや、ドライバを制御する回路もグルー・ロジックに含める。

初期のシステムにおいてグルー・ロジックはTTLなどの標準ロジックICを組み合わせて構成されたが、パーソナルコンピュータでは、やがて専用のチップセットに置き換えられた。また個別のシステムではCPLDFPGAに置き換え、そこに所定の論理を設定して用いる。

一方で、たとえばi8085ファミリでは、i8085(CPU)、i8155(RAM,IO,TIMER)、i8355(ROM,IO)またはi8755(EP-ROM,IO)の3チップのみで最小システムを構成する場合には、他に論理回路を要求せず、グルー・ロジックを用いない。

近年は、SoCで全ての論理回路を集積したデバイスも製作される。この場合には、外付けの回路は不要である。

出典

[脚注の使い方]

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「グルーロジック」の関連用語

グルーロジックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グルーロジックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグルー・ロジック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS