クロスオーバーひずみの排除
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 16:14 UTC 版)
「S-Master」の記事における「クロスオーバーひずみの排除」の解説
多くのアナログアンプでは、信号波形の上下に2つの増幅素子(トランジスターなど)を使い、上半分と下半分の波形を中央でつなげてトータルの出力を得るシステムとなっている。このため、つなぎ目にあたるゼロボルト付近でクロスオーバーひずみが発生し、このひずみは発熱によるひずみなどとともに、フィードバック制御で抑圧される。しかし、増幅率の小さくなる高域では、完全に補正することは困難で、抑圧の結果、別のひずみが発生することも知られている。もちろん、上下のデバイスを常に動作させるAクラス動作によって、クロスオーバーひずみを解消することは可能だが、発熱が大きく電力効率も下がるため、チャンネル数の多いホームシアター用パワーアンプには適さないとされている。
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