クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌の意味・解説 

クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/01 00:23 UTC 版)

クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌』(仏語原題: Couplet d'une chanson pour Christine de France )は、モリエールによる歌曲。1655年発表。

内容[2]

遠ざかっておくれ私から、遠ざかっておくれ私から、悲しみも、
すすり泣きも、涙も、ため息も。
姫君のお姿を再び私は目にしている。
そのお姿こそ私の思いのすべて、
天にも昇るこの気持ち、
甘美に溢れ出るこの喜び。
私を彼岸に連れていくために
死よ、いつでもやってくるがよい。
姫君のお姿を私は再び目にしたのだから。

成立過程

サヴォイア公ヴィットーリオ・アメデーオ1世の妃であったフランス王女クリスチーヌのためにベジエにて制作された。モリエールと詩人、作曲家であったシャルル・ダスシの合作である。1655年の7月にダスシはモリエール劇団に合流し、ペズナスでの三部会のための興行やナルボンヌでの巡業に加わった。一度は劇団を離れたが、ベジエで再合流し、その時にこの歌が制作されたようである。ダスシはこの歌を公妃の前で披露した際の感想として「せっかくの傑作を歌い手が台無しにしてしまった」としか書き残しておらず、制作過程などについて詳しくは分からない[3]

日本語訳

  • 『クリスチーヌ・ド・フランスに捧げた歌』廣田昌義訳、(モリエール全集 1 所収)、臨川書店、2000年

脚注

  1. ^ モリエール全集1,P.231,ロジェ・ギシュメール他編,臨川書店,2000年刊行,同ページから引用
  2. ^ モリエール全集1,P.231,ロジェ・ギシュメール他編,臨川書店,2000年刊行,同ページから引用
  3. ^ モリエール全集1,P.230,ロジェ・ギルメール、廣田昌義、秋山伸子共編,臨川書店



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌」の関連用語

クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクリスチーヌ・ド・フランスに捧げる歌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS