エルランゲン・プログラム
(クライン幾何学 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 18:09 UTC 版)
エルランゲン・プログラム(独: Erlanger Programm、英: Erlangen program)とは、1872年フェリックス・クラインが23歳でエルランゲン大学の教授職に就く際、幾何学とは何か、どのように研究すべきものかを示した指針である。日本語ではエルランゲン(の)目録と表記される場合もある[1]。
概説
古代ギリシアにおいて「幾何学」といえばユークリッド幾何学の事であったが、数学の発展に伴い、様々な幾何学が登場した。その契機の一つは非ユークリッド幾何学の発見であり、双曲幾何学および楕円幾何学というユークリッド幾何学の平行線公理を満たさない新しい幾何学が提唱された。
この他にも遠近法の数学的な基盤として登場した射影幾何をはじめとして、アフィン幾何学(英: Affine geometry)、メビウス幾何学(英: Möbius geometry)、リー球面幾何学(英: Lie sphere geometry)、ラゲール幾何学(英: Laguerre geometry)などが登場した[2]。
クラインのエルランゲン・プログラムは、ソフス・リーのTheorie der Transformationsgruppen(変換群の理論、今日で言うリー群の理論)に基づいて[3]、こうした複数の幾何学を統一的な視点で扱うための
- クライン幾何学のページへのリンク