ギリシャの地理的区分とは? わかりやすく解説

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ギリシャの地理的区分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 01:11 UTC 版)

ギリシャ共和国で用いられる地方区分方法のひとつに、地理的な地方ギリシア語: Γεωγραφικά διαμερίσματα / geografiká diamerísmata)がある。

地理的区分による「地方」(διαμερίσματα / diamerísmata)は現在の領土を以下の9つに分けるもので、かつては行政区画として用いられた。1982年以降、広域行政区画としてはペリフェリア(περιφέρεια / periféria)が用いられているが、地理的な「地方」(ディアメリスマタ)も地域名称として用いられることがある。

ギリシャ全土を9つに分ける地理的地方区分

ディアメリスマタとペリフェリアは、同じ名称を持ちながら異なる範囲を指し示すことがある。ディアメリスマタを「地方」や「州」(英語region)と訳すこともあるが、ペリフェリアも同様に「地方」や「州」(region)と訳されることがあるので、注意が必要である。

独立当初のギリシャは、中央ギリシャペロポネソスエーゲ海諸島の一部のみを国土としていたが、ギリシャの領土拡大とともに「地方」は増え、1920年代には9つとなった。

行政区画としては中央ギリシャからアッティカが分けられた時期があり、その間は10となる[1]

「地方」と県(ノモス)

かつて用いられた「地理的な地方」、カリクラティス改革(2011年1月施行)まで広域自治体であったノモス(県)、「地理的な地域」に代わる広域行政区画であるペリフェリアを示す。

なお、カリクラティス改革に際してペリフェリアが自治体となってノモスは廃止され、ノモスに代わって行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)が設置された。ペリフェリアキ・エノティタの多くはかつてのノモスの範囲を継承しており、そのまま「県」とも訳される。

地理的な地方 ノモス ペリフェリア
トラキア英語版 クサンティ県 東マケドニア・トラキア
ロドピ県
エヴロス県
マケドニア ドラマ県
カヴァラ県
ハルキディキ県 中央マケドニア
イマティア県
キルキス県
ペラ県
ピエリア県
セレス県
テッサロニキ県
フロリナ県 西マケドニア
グレヴェナ県
カストリア県
コザニ県
テッサリア ラリサ県 テッサリア
カルディツァ県
マグニシア県
トリカラ県
イピロス ヨアニナ県 イピロス
アルタ県
プレヴェザ県
テスプロティア県
中央ギリシャ アッティカ県 アッティカ
エヴィア県 中央ギリシャ
エヴリタニア県
フォキダ県
フシオティダ県
ヴィオティア県
エトリア=アカルナニア県 西ギリシャ
ペロポネソス アハイア県
イリア県
アルカディア ペロポネソス
アルゴリダ県
コリンティア県
ラコニア県
メッシニア県
エーゲ海諸島 ヒオス県 北エーゲ
レスヴォス県
サモス県
キクラデス県 南エーゲ
ドデカネス県
イオニア諸島 コルフ県 イオニア諸島
ケファロニア=イタキ県
レフカダ県
ザキントス県
クレタ ハニア県 クレタ
イラクリオン県
ラシティ県
レティムノ県

脚注

  1. ^ See the map of the National Statistical Service of Greece / NSSG (Εθνική Στατιστική Υπηρεσία Ελλάδος / ΕΣΥΕ). ([1])

関連項目




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