ギャラクシーゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/12/01 07:11 UTC 版)

ギャラクシー・ゲーム (Galaxy Game) は現在わかっている限りでは世界初のコイン投入式コンピュータゲームである。このマシンは1971年9月にスタンフォード大学のTresidder Unionに設置された。この二ヶ月前には世界初の量産コンピュータゲーム機かつ世界初のアーケードゲーム機であるコンピュータースペースがリリースされている[1]。当初は一台のみが製造されたが、後に複数のコンソールが導入され、それぞれのコンソールを通じて対戦プレイが可能となった。
このゲームはBill PittsとHugh Tuckによってプログラムされた。コンピュータースペースと同様にこのゲームも、1960年代初頭にPDP-1上で動作するように作成され様々なプラットフォームに移植されたスペースウォー!の派生バージョンの一つであった。このコイン動作式ゲーム機はベクターディスプレイを備えたDEC PDP-11/20を組み込んでいた。このハードウェアの価格はUSD$20,000(現在の$107,436.11)であった。1972年6月、このハードウェアはコンソール4台から8台まで処理ができるようにプロセッサがグレードアップされた[2]。
1ゲーム10セント、3ゲーム25セントでプレイすることができた。このゲームはキャンパス内で人気が出て、長いときは一時間待ちの状態であった。このゲーム機は1979年5月にディスプレイプロセッサの不具合により撤去された[2]。
このマシンは1997年に修復され、カリフォルニア州マウンテンビューコンピュータ歴史博物館に所蔵されている[3]。2010年8月、その博物館はギャラクシーゲームのコンソールをGoogleに本社Googleplex構内に展示しプレイできるよう貸し付けた[4]。
脚注
- ^ Ed Thelen (2005年12月). “Computer Recreations, Galaxy Game”. 2011年8月19日閲覧。
- ^ a b Bill Pitts (1997年10月29日). “The Galaxy Game”. 2011年8月19日閲覧。
- ^ “Galaxy game”. Computer History Museum. 2011年8月19日閲覧。
- ^ Patrick May (2010年8月18日). “At Google, 1970s Coin-Operated Video Game Provides Inspiration”. San Jose Mercury News 2011年8月19日閲覧。
外部リンク
- Article about the Galaxy Game from Stanford University (October 2009)
- Galaxy-Game machine from Stanford University
- Galaxy Game information from arcade-history.com
ギャラクシーゲーム
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「スペースウォー!」の記事における「ギャラクシーゲーム」の解説
スタンフォード大学のビル・ピッツとヒュー・タックが1971年、PDP-11版をコイン投入筐体に改造、設置した。世界初のコイン投入式ビデオゲームとも言えるが、個人で作ったものであるため、アーケードゲームの歴史からは除外されている。
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