ギターのレッスンとは? わかりやすく解説

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ギターのレッスン (バルテュスの絵画)

(ギターのレッスン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 01:37 UTC 版)

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『ギターのレッスン』
フランス語: La Leçon de guitare
作者 バルテュス
製作年 1934年
種類 キャンバス油彩
寸法 161 cm × 138.5 cm (63 in × 54.5 in)
所蔵 個人蔵

ギターのレッスン』(フランス語: La Leçon de guitare、英語:The Guitar Lesson)は、フランスの画家バルテュスが描いた1934年の絵画。1949年に、似た構図と題材で、紙と鉛筆で描かれた同名の作品がある[1]

「バルテュスといえば必ず引用される作品」と評されることもある[2]

概要

オルガンのある室内で、胸を露わにした若い女性の膝の上に横たわる少女。下半身に何も着けておらず、気絶したような顔をしている。少女の手元の床には無造作に置かれたギターがある。絵画の右下の床の部分に「Balthus 1934」の署名がある。

挑発的な作品であるとされており、1934年のピエール画廊でいずれもバルテュスの作品である『アリス』、『街路(フランス語)、『キャシの化粧』と共に展示されたが[3]、『ギターのレッスン』の周りにはカーテンが引かれ、一部の来訪者だけが鑑賞した。この他、1977年のニューヨークの個展にも出品されている。晩年のバルテュスはこの絵について「当時あまりにも困窮していたため、早く名を上げたいと思って描いた」とデヴィッド・ボウイに語っている[4]

個人蔵であり、現在はスタブロス・ニアルコス宅の寝室に掛かっているという[4]。この絵画はバルテュスの様々な画集に収載された。

出典

  1. ^ クロード・ロワ(著)与謝野文子(訳)『バルテュス 生涯と作品』(白水社、1997年)p.76 ISBN 978-4-309-25505-7
  2. ^ 渡邊守章(著)「バルテュス、あるいは視覚の劇場」、『バルテュス』(河出書房新社、2001年)p.80 ISBN 978-4-560-03884-0
  3. ^ Balthus『バルテュス、自身を語る』Vircondelet, Alain (聞き手) ; 鳥取絹子 (翻訳)、河出書房新社、2011年、54頁。ISBN 978-4-309-25534-7
  4. ^ a b 節子・クロソフスカ・ド・ローラ、夏目典子『バルテュスの優雅な生活』新潮社、2005年、76頁。 ISBN 978-4-106-02135-0



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