カール・フォン・ブラース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/04/09 05:42 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| カール・フォン・ブラース Karl von Blaas |
|
|---|---|
Fratelli Vianelliによる肖像写真
|
|
| 生誕 | 1815年4月28日 オーストリア帝国, ナウダース |
| 死没 | 1894年3月19日 オーストリア＝ハンガリー帝国, ウィーン |
カール・フォン・ブラース（Karl von Blaas または Karl de Blaas、1815年4月28日 - 1894年3月19日）はオーストリアの画家である。ウィーン美術アカデミーやヴェネツィア美術アカデミーの教授を務めた。
略歴
オーストリアのチロル州のナウダース(Nauders)の農家に生まれた。1832年にインスブルックで学んだ後、母方の叔父の支援を受けて、当時、オーストリアの支配下にあったヴェネツィア美術アカデミー(Accademia di Belle Arti di Venezia)で1832年から1837年まで学び、ルドヴィーコ・リッパリーニに学んだ。1837年に歴史画を描いて、ローマ留学の権利を得られる賞を受賞し、数年間、ローマとフィレンツェで活動した。当時ローマで活動していた「ナザレ派」の画家、ヨハン・フリードリヒ・オーファーベックの作品から影響を受けた。
装飾画家、肖像画家として高い評価を得て、1851年にはウィーン美術アカデミーの教授に任じられた。この頃、ウィーンのウィーン軍事史博物館の壁画の製作を行った[1]。1855年のパリ万国博覧会にも出展し、入賞した。1955年にはヴェネツィアに移り、ヴェネツィアの美術アカデミーの教授となった。ウィーン美術アカデミーやヴェネツィアのアカデミーの学生にはレオポルト・カール・ミュラーや、Francesco Beda[2]、エウジェニオ・プラティ、Giuseppe Barison、Giulio Del Torreらがいる。
息子の オイゲン・フォン・ブラース（Eugene von Blaas:1843-1942)とユリウス・フォン・ブラース（Julius von Blaas:1845-1923)も画家になった。
作品
-
ウィーン軍事史博物館の装飾画
-
ウィーン軍事史博物館の装飾画(詳細)
-
フランツ2世の入城
-
マリア・テレジア軍事勲章の最初の授与式
-
チロル独立戦争の英雄,アンドレアス・ホーファー
-
ユリウス・フォン・ブラース-息子の画家
-
伝統衣装のイタリア娘
-
マリー・フォン・エーブナー＝エッシェンバッハ-作家
脚注
- ^ Klingenstein, Eva, Zur Problematik eines k.k. Nationaldenkmals: die Entstehungsgeschichte des nach-1848er Ausstattungsprogramms in den Prunkräumen des Arsenal-Zeughauses, Traum von Glück : die Kunst des Historismus in Europa, Wien, München, C. Brandsträtter, 1996, p. 52-59. [Recounts the development of the military iconographic program in the public areas of the Vienna arsenal (now the Heeresgeschichtliches Museum), built by Ludwig Förster and Theophil Hansen. Focuses on the mural decorations by von Blaas, exploring the political background of their genesis]
- ^ Wild, Barbara, Carl von Blaas 1815-1894. Wurdigung des Historienmalers, [Appreciation of a History Painter] Wien, Osterreichische Galerie, Oberen Belvedere, 1985.
参考文献
- Karl von Blaas (XML), in Dizionario biografico austriaco 1815-1950]
- カール・フォン・ブラースのページへのリンク
