元老院 (カナダ)とは? わかりやすく解説

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元老院 (カナダ)

(カナダ上院 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 07:37 UTC 版)

元老院
Senate of Canada
Sénat du Canada
第44回議会
種類
種類
役職
元老院議長
レモンド・ガーニェ自由党)、
2023年5月12日より現職
与党院内総務
マーク・ゴールド
2020年1月24日より現職
野党院内総務
ドン・プレット保守党)、
2019年11月5日より現職
構成
定数 105
院内勢力
  無所属元老院議員グループ (39)
  保守党 (15)
  進歩元老院グループ (14)
  カナダ元老院議員グループ(11)
  無所属 (14)
  欠員 (12)
選挙
総督首相の助言に基づく)による任命
議事堂
カナダ
オンタリオ州オタワ市パーラメントヒル
ウェブサイト
sen.parl.gc.ca

元老院(げんろういん、英語: Senate of Canadaフランス語: Sénat du Canada)は、カナダ議会を構成する議院上院)。

議院構成

選出方法

首相の助言により、総督が国王の名で任命する。

定数

原則として105名で[1]、州・準州ごとに以下のように議席数が決められている。[2]

ケベック州では州を24の区域に分け、それぞれの区域から1人ずつ選ぶよう定められており、言語圏の偏りが生じないようにする。

特例として4または8名の議席を増やす事ができる。この場合、オンタリオ州、ケベック州、大西洋沿海、西部の4地区にそれぞれ同数だけ増やす。特例を重ねて適用することはできるが、113名を超えてはならない。特例を重ねない場合、原則の定数になるまで新たな任命は出来ない。[3]。1867年に現行の議会制度になって以来、この特例が実際に使われたのは、物品サービス税の可決を意図した1990年の事例だけである。イギリスの権限が残っていた1874年には、カナダ首相が特例実施を求めたものの、イギリス政府の反対で実現しなかった。

逆に「欠員が生じた場合、必ず元老院議員を補充しなければならないのか?」という点には憲法上明確な規定がない。党派色の強い指名が続く現状に不満を持つスティーヴン・ハーパーが首相在任中に欠員の補充を拒否し、22人もの欠員を生じさせた事例がある。

選挙資格と被選挙資格

元老院議員に任命されるための資格は、4,000ドル以上の不動産を持つ30歳以上のカナダ国民で、代表する州に居住していることである。ケベック州の場合はこれに加えて、代表する区域に居住するか不動産を有する必要がある。[4]

財産または居住条件を満たさなくなった場合は失職するが、政府官職のために首都オタワに居住する場合は含まない。[5]

任期

満75歳まで議席を保有することができる[6]

議院運営

定足数

15名[7]

脚注

  1. ^ カナダ憲法第21条
  2. ^ カナダ憲法第22条
  3. ^ カナダ憲法第26, 27, 28条
  4. ^ カナダ憲法第23条
  5. ^ カナダ憲法第31条
  6. ^ カナダ憲法第29条第2項。
  7. ^ カナダ憲法第35条。

参考資料

関連項目

外部リンク



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