カダル派の思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:10 UTC 版)
694年から699年の間に書かれたハサン・バスリーの書簡には、アッラーは善のみを創造する、悪は人間、もしくはシャイターンに由来するといった内容が書かれており、穏健なカダル派の思想が読み取れる。ハサン・バスリーはさらに、人間は善と悪、いずれかを自由に選び取ることができ、全知なるアッラーは人間がどちらを選び取るかを知っているとし、罪へ至るイドラール(iḍlāl ここでは「錯誤」と訳す)の機会を人間がアッラーに与えて初めて、アッラーは人間をイドラールへと導くに過ぎないとした。
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