エルネストクルトードシセとは? わかりやすく解説

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エルネスト・クルトー・ド・シセ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 08:31 UTC 版)

エルネスト・クルトー・ド・シセ

エルネスト・ルイ・オクターヴ・クルトー・ド・シセErnest Louis Octave Courtot de Cissey1810年12月23日1882年6月15日)は、フランス陸軍の軍人、フランス第三共和政の政治家。第三共和政初期に陸軍大臣を務め、閣僚評議会副議長(首相)を兼任したこともあった[1]

略歴

1810年12月23日[1]パリで生まれた[2]サン・シール陸軍士官学校を卒業した後、1832年にフランス陸軍に入り、1839年に大尉に昇進した[2]フランス領アルジェリアでの軍務に従事し、1849年に少佐(シェフ・デスカドロン英語版)、1850年に中佐に昇進した[2]。大佐への昇進を経てクリミア戦争に参戦、1854年のインケルマンの戦い英語版の後旅団将軍に昇進、1863年に師団将軍に昇進した[2]

1870年の普仏戦争ではライン軍英語版で1個師団を指揮し、メス攻囲戦で降伏した[2]。戦後に解放されると、ヴェルサイユ政府にパリ・コミューン鎮圧軍の指揮を委ねられた[2]。1871年6月5日に陸軍大臣に任命され、7月2月の補欠選挙でイル=エ=ヴィレーヌ県セーヌ県から国民議会英語版議員に選出され、前者の代表として議員を務めた[1]。1873年5月に大統領アドルフ・ティエールが辞任すると、クルトー・ド・シセはティエールの辞任反対を表明し、同年5月27日に大臣職を追われた[1]。1874年5月にアルベール・ド・ブロイ内閣が倒れると、再び陸軍大臣に就任し、今度は閣僚評議会副議長(首相)を兼任した[1]1875年の憲法的法律の成立にあたり内閣総辞職したが、1875年3月10日に陸軍大臣に復帰した(首相職にはルイ・ビュフェが就任した)[1]。1875年12月17日、元老院議員に選出された[1]。1876年3月にジュール・デュフォールが組閣したときも留任したが、兵役を3年間に短縮する法案に反対したことで左右から攻撃され、同年8月に陸軍大臣を辞任した[1]

1878年3月31日に第11軍団英語版司令官に任命されたが、1880年10月にドイツ帝国スパイと親しい関係にあるとの疑いをもたれ、司令官を解任されて予備役に編入された[1]。同年12月に調査委員会が設立され、委員会はクルトー・ド・シセを無罪とする報告書を提出した[1]

1882年6月15日、パリで死去した[2]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j “de CISSEY Ernest COURTOT”. Sénat (フランス語). 2025年10月5日閲覧.
  2. ^ a b c d e f g Chisholm, Hugh, ed. (1911). “Cissey, Ernest Louis Octave Courtot de” . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 6 (11th ed.). Cambridge University Press. pp. 392–393.
公職
先代
アドルフ・ル・フロ英語版
陸軍大臣
1871年 – 1873年
次代
フランソワ・クロード・デュ・バライユ英語版
先代
フランソワ・クロード・デュ・バライユ英語版
陸軍大臣
1874年 – 1876年
次代
ジャン・オーギュスト・ベルトー英語版
先代
アルベール・ド・ブロイ
閣僚評議会副議長(首相)
1874年 – 1875年
次代
ルイ・ビュフェ



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