エラ・オール・キャンベルとは? わかりやすく解説

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エラ・オール・キャンベル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/13 10:30 UTC 版)

エラ・オール・キャンベル(Ella Orr Campbell DNZM、1910年10月28日 - 2003年7月24日)は、ニュージーランド植物学者である。

略歴

ダニーデンで生まれた。母親はオタゴ大学薬学を学んだ女性で、おばにニュージーランドで女性として医師の資格を得た最初の4人の女性の一人がいる。母親たちの影響を受けて[1] 、科学や植物学に興味を抱き、家族の友人の植物学者、ダルリンプル(Helen Kirkland Dalrymple)からも影響受けた[2]

1929年からダニーデン教育カレッジで2年間の教育コースに参加し、同時にオタゴ大学で学び、1930年に教師の資格を得るがオタゴ大学での植物学の履修を続けた。1934年に修士課程を卒業し、この時の研究は、1936年に"The embryo and stelar development of Histiopteris incisa"のタイトルで、ニュージーランド王立協会紀要に発表された[1]

卒業後、ワイタキ女学校で1年ほど教師を務めた後、ウェリントンヴィクトリア大学で植物学の講師助手を務めた。翌年、オタゴ大学に戻り、ホロウェイ(John Ernest Holloway)のもとで1944年まで研究した。1945年にマッセイ農業大学(現マッセイ大学)の農学部の最初の女性スタッフとなり、植物形態学、植物解剖学を講義し、ヒマタンギ・ビーチ、カピティ島、トンガリロ国立公園のフィールド研究を推進した[3]ラン科の菌根の研究や、苔類の分類などの研究をした。1954年に出版された教科書、『農業植物学』の執筆者の一人となった[4]

1976年にオタゴ大学から博士号を得て、公式には引退したが、その後も研究を続けた。1976年にニュージーランド王立協会のフェローに選ばれ、1997年にニュージーランドのメリット勲章(Dame Companion of the New Zealand Order of Merit)を受勲した[5]

参考文献

  1. ^ a b Rapson, G. L. (September 2004). “Obituary”. New Zealand Journal of Botany 42 (4): 695–708. doi:10.1080/0028825X.2004.9512921. http://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/0028825X.2004.9512921 2015年3月14日閲覧。. 
  2. ^ Thomson, A. D. (September 2001). “Two notable pioneer women botanists in teaching: Olga Adams and Helen Dalrymple”. New Zealand Botanical Society Newsletter 65: 30. http://www.nzbotanicalsociety.org.nz/newsletter/NZBotSoc-2001-65.pdf 2015年3月15日閲覧。. 
  3. ^ Women at Massey University”. Massey University (2012年8月16日). 2015年3月23日閲覧。
  4. ^ All editions of Agricultural Botany”. OCLC. 2015年3月23日閲覧。
  5. ^ Dame Ella Campbell Herbarium” (2014年6月19日). 2015年3月23日閲覧。



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